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ZST/ZIPX形式を解凍できる「WinRAR 6.10」、Windows 11のシンプル右クリックメニューにも対応【2月7日追記】
日本語版も公開。Windows XPのサポートは打ち切り、Windows Vista以降が必要に
2022年1月25日 13:06
独win.rarは1月24日(現地時間)、「WinRAR 6.10」を正式公開した。現在、英語版をダウンロード可能。日本語版も近日中に利用可能となる見込み。
「WinRAR 6.10」の目玉は、「Zstandard」アルゴリズムを用いてZST/ZIPX書庫ファイルを解凍できるようになったこと。「Zstandard」は、Facebook(現Meta)がオープンソースソフトウェアとして公開している可逆圧縮アルゴリズム。圧縮率と処理速度を高いレベルで両立しており、現在主流のDeflateアルゴリズム(ZIP/GZIP)と遜色のない圧縮率で、より高速な圧縮・展開処理を行えるのが特徴だ。そのほかにも、多くのオプションが追加された。
ユーザーインターフェイス関連では、Windows 11の「エクスプローラー」の右クリックメニューに対応したのが大きな変更点。インストール時または設定画面でシェル統合(Shell Integration)の[Cascaded context menus]オプションを有効化しておくと、各種「WinRAR」コマンドを格納したメニュー項目が右クリックメニューに追加される。ここに表示されるサブメニューは、[Context menu items]ダイアログでON/OFFが可能。
ちなみにWindows 11環境では、[Cascaded context menus]オプションを無効にし、右クリックメニューの[その他のオプションを表示]を選択しても、解凍・圧縮でそれぞれ1つの「WinRAR」コマンドしか右クリックメニューに表示されない。これでは足りない場合は、[Legacy context menus]オプション(Windows 11専用)を有効化しておくとよい。レガシーな右クリックメニューに従来の「WinRAR」コマンドが表示されるようになる。
「WinRAR」は、書庫ファイルの作成・展開・修復・管理を行うためのツール。ZIP形式をはじめとするメジャーな圧縮フォーマットに加え、ZIP形式よりも高い圧縮率を誇る独自フォーマット「RAR」をサポートするのが特徴で、とくにマルチメディアファイルの圧縮に効果を発揮するという。そのほかにも、自己解凍書庫の作成、パスワードの追加、マルチボリューム書庫といった機能をサポートする。4,026円のシェアウェアで、インストール後40日間の試用できる。
なお、本バージョンからWindows XPのサポートが打ち切られているので注意。今後はWindows Vista以降でしか利用できない。公式サイトで互換性があるとされているOSはWindows 7/8/10となっている。
[2022年2月7日編集部追記] 2月7日現在、「WinRAR 6.10」の日本語版が利用可能となっていることを、編集で確認した。
ソフトウェア情報
- 「WinRAR」英語版
- 【著作権者】
- Alexander Roshal
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8/10
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 4,026円(税込み、40日間試用可能)
- 【バージョン】
- 6.10(22/01/24)