ニュース

Facebook提供の高速圧縮アルゴリズム「Zstandard」に対応した「Explzh for Windows」v8.30

現在主流のDeflateアルゴリズムと同等の圧縮率でもより高速に圧縮・展開処理

「Explzh for Windows」v8.30

 エクスプローラー風のファイル圧縮・解凍ソフト「Explzh for Windows」の最新版v8.30が、1月28日に公開された。64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1/10およびWindows Server 2003/Server 2008に対応しており、現在作者のWebサイトからダウンロード可能。個人での非商用に限り無償で利用できる。

 今回のアップデートでは、「Zstandard」形式(*.zst)の圧縮・展開がサポートされた。「Zstandard」は、Facebookがオープンソースソフトウェアとして公開している可逆圧縮アルゴリズム(“BSD License”と“GNU GPL v2.0”のデュアルライセンス)。圧縮率と処理速度を高いレベルで両立しており、現在主流のDeflateアルゴリズム(ZIP/GZIP)と遜色のない圧縮率で、より高速な圧縮・展開処理を行う。辞書式圧縮アルゴリズムを併用すればさらに圧縮率を高められるのも特徴だ。

 「Zstandard」にはファイルアーカイブ機能はないので、複数のファイルをまとめるために保存形式はTAR形式を併用する(*.tar.zst)。「Explzh」v8.30で圧縮する場合は、圧縮ダイアログで“TAR-ZST”を選択するか、シェルの右クリックメニュー(ファイルの右ドラッグ&ドロップなどから利用可能)から[ここに書庫を作成]-[TAR-ZST 書庫を作成]コマンドを選択すればよい。

シェルの右クリックメニューから[ここに書庫を作成]-[TAR-ZST 書庫を作成]コマンドを選択
コマンドが現れない場合は、設定画面で有効化する
展開にも対応。ファイルを開くダイアログにもZST形式が追加されている

 なお、シェル拡張モジュールが更新されているため、アップデートのあとは「エクスプローラー」の再起動が必要となっているので注意したい。

 「Explzh for Windows」は、エクスプローラー風のユーザーインターフェイスをもつファイル圧縮・解凍ソフト。LHA/ZIP/CAB/RARなどの形式の書庫ファイル、MSI形式のインストーラー、ISO形式のディスクイメージなどを標準で扱えるほか、デジタル署名を施した自己解凍書庫やAES暗号化を施したセキュアなZIP書庫を作成することが可能。統合アーカイバDLLを導入することにより対応する書庫フォーマットを拡張することもできる。v7.80以降は「7z」のGUIフロントエンドとしても利用可能だ。

ソフトウェア情報

「Explzh for Windows」
【著作権者】
pon software
【対応OS】
64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1/10およびWindows Server 2003/Server 2008
【ソフト種別】
フリーソフト(個人での非商用利用のみ、寄付歓迎。商用、法人利用は1,080円(税込み))
【バージョン】
8.30(21/01/28)