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「Raw Image Extension」がCR3形式に対応 ~キヤノン製デジカメのRAW画像がOSで扱えるように

まずは“Windows Insider Program”でテスト

「Raw Image Extension」

 米Microsoftは4月8日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 19603を“Windows Insider Program”の“Fast”リングに参加するユーザーに対して公開した。OSをRAWフォーマット(デジタルカメラで撮影した未現像の画像ファイル)に対応させる「Raw Image Extension」のアップデート(v1.0.307610.0)も、併せてアナウンスされている。

 「Raw Image Extension」は、“Windows Imaging Component(WIC)”フレームワークに依拠したアプリがフル解像度でRAWイメージを扱えるようにするコーデックパッケージ。RAWイメージを「エクスプローラー」でサムネイル表示したり、「フォト」アプリで閲覧できるようになる。「Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903)」以降で利用可能。

 今回のアップデートの目玉は、CR3形式がサポートされたこと。キヤノン製のデジタル一眼レフカメラ・ミラーレスカメラ(EOS/Kissシリーズ)、コンパクトデジタルカメラ(PowerShotシリーズ)などで採用されており、以前からサポートを望む声が多く寄せられていた。まずは“Windows Insider Program”でテストされるとのことで、まだ一般には利用できないが、大きな問題がなければ製品版OSにも展開されるだろう。

 「Raw Image Extension」は「LibRaw」ライブラリをベースとしているようで、サポートされているカメラの完全なリストは同ライブラリのサポートページで確認できる。ただし、「GoPro」のRAWイメージ形式(.GPR)はまだ対応していないとのこと。