「アバスト セキュア ブラウザ」がAndroidに対応 ～セキュリティとプライバシー保護を重視

「アバスト セキュア ブラウザ」がAndroidに対応

　チェコのAVAST Softwareは4月8日（現地時間）、Windows/Macに提供しているWebブラウザー「アバスト セキュア ブラウザ」をAndroid向けにもリリースしたと発表した。Android 5.0以降に対応しており、“Google Play”から無償でダウンロードできる。

　デスクトップ版「アバスト セキュア ブラウザ（Avast Secure Browser）」は、「Chromium」をベースに独自のカスタマイズを施したWebブラウザー。セキュリティやプライバシー保護に特化しており、ブラウザー固有の“指紋”（ユーザー識別に使える痕跡）を隠して追跡を困難にする“指紋採取対策”、悪意ある広告から保護するための“アドブロック”、不要なアドオンやプラグインをブロックする“拡張機能ガード”といった機能を備える。

　Android版の開発は、ブロックチェーン関連の企業ConsenSys社が提供していたプライベートブラウザー「Tenta」を2019年に買収したことを契機に開始。AVAST社のノウハウを注ぎ込んで、ゼロから開発された。“AES-256”や“ChaCha 20-Poly1305”といった強力な暗号化技術、最新のTLS/SSL暗号化プロトコルを採用するほか、DNS over TLS、DNSSEC、分散型DNSなど、複数のDNSオプションをサポートするのが特徴となっている。

　そのほかにも、接続を暗号化してセキュリティを高める高速VPN、PINコードを利用したデバイスの保護、ユーザーのオンライン活動を追跡するスクリプトのブロック、ウェブサイトの読み込み時間を改善する広告ブロック機能、暗号化されたメディア保存機能などを備える。

　なお、iOS版「アバスト セキュア ブラウザ」の提供も2020年中に予定されているとのこと。