「アバスト セキュア ブラウザ」がアップデート ～CPU/RAMの消費量を最大50％削減

「アバスト セキュア ブラウザ（Avast Secure Browser）」

　チェコのAVAST Softwareは7月26日（現地時間）、Webブラウザー「アバスト セキュア ブラウザ（Avast Secure Browser）」の最新版となるv75.1.1528.101を公開した。Windows 7/8/8.1/10に対応しており、現在同社のWebサイト窓の杜ライブラリから無料でダウンロードできる。

　「アバスト セキュア ブラウザ」は、セキュリティやプライバシー保護に特化した「Chromium」ベースのWebブラウザー。ブラウザー固有の“指紋”（ユーザー識別に使える痕跡）を隠して追跡を困難にする“指紋採取対策”、悪意ある広告から保護するための“アドブロック”、不要なアドオンやプラグインをブロックする“拡張機能ガード”といった機能を備える。

　最新版では、自分のメールアドレスやログイン情報が漏洩しているかどうかをチェックする機能（Hack check）をブラウザーへ統合。“Firefox Monitor”のように、オンラインアカウントがデータ侵害の被害に遭ったらそれをユーザーに通知し、パスワードの変更や強度を高めるといった措置をとれるようにしてくれる。

自分のメールアドレスやログイン情報が漏洩しているかどうかをチェックする機能（Hack check）をブラウザーへ統合

　また、“指紋採取対策”がアップデートされ、以下の高度なフィンガープリント技術からもユーザーを保護できるようになった。

• 音声フィンガープリント：PCのサウンドハードウェアを取得して個体を識別
• デバイスフィンガープリント：PCで利用可能なマルチメディアデバイスをAPIで取得し、個体を識別
• WebGL フィンガープリント：PCのグラフィックシステムに関する情報をキャプチャーして個体を識別
• レンダリング フィンガープリント：WebGLフィンガープリントと同様に、PCのグラフィック機能で個体を識別

　また、セキュリティ以外の改善も行われている。最新版の「アバスト セキュア ブラウザ」ではアクティブなタブを自動的に一時停止する機能が導入されており、同社のメモリベンチマークテストで、CPUとRAMの消費量が最大50％削減されたほか、バッテリー持続時間をが20％向上しているという。