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Facebook、アカウントのないユーザーも50人まで招待できる“Messengerルーム”を発表

クライアントアプリのダウンロードも不要。セキュリティとプライバシー保護にも配慮

PCから“Facebook”のライブ動画を配信(同社プレスリリースより引用)

 米Facebookは4月27日(日本時間)、グループビデオ通話機能“Messengerルーム(Messenger Room)”を発表した。“Messenger”または“Facebook”から部屋(ルーム)を作成し、“Facebook”アカウントを持っていない人でも時間制限なしに最大50人まで招くことができる。

 “Messengerルーム”は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で外出の自粛を強いられているユーザーが、オンラインで充実した生活を送れるようにとリリースされた新機能。“Skype Meet Now”のようにリンクを共有するだけで、日頃“Facebook”を使っていないユーザーも交えたグループビデオ通話を開催できる。

 自分の友人や所属しているコミュニティが部屋を作成しているなら、“Facebook”で簡単に見つけられるのが“Messengerルーム”のメリット。参加にあたって専用アプリは不要で、スマートフォンやPCから気軽に始められる。モバイル版「Messenger」アプリがあれば、さまざまなAI効果を楽しむことは可能だ。

 同社は“Messenger”や“Facebook”にとどまらず、他の同社サービスにも“Messengerルーム”を提供する予定。まもなく“Instagram”のダイレクト機能や「WhatsApp」、同社のスマートデバイス“Portal”シリーズからも“Messengerルーム”を作成できるようするとのことで、さまざまなサービスから利用できるエコシステムは“Messengerルーム”の大きな武器となりそうだ。

 一方で、“Zoom”などで問題となっているセキュリティとプライバシー保護に関しても、後発ならではの取り組みを見せている。たとえば、招かれないビデオ会議へ乱入する荒らし行為に対しては、通話中の“Messengerルーム”にロックをかける機能や、ルーム作成者が参加者を削除する機能を提供することで対策。ロックがかかっていても、ルームに不安や不快を感じれば、参加者はいつでも退出できるほか、コミュニティ規定に違反しているルームを報告したり、迷惑なユーザーをブロックする機能も備わっている。

 また、“Messengerルーム”には広告は表示されず、通話内容が広告に利用されることもない。セキュリティチームと協力してハッカーが“Messengerルーム”のURLを推測するのを困難にする技術を投入するなどの対策も行っているという。