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「Premiere Pro」など複数のAdobe製品に脆弱性 ~修正版がリリース

「Adobe Character Animator」では深刻度“Critical”のセキュリティ欠陥も

Adobe、セキュリティ情報を発表

 米Adobe Systemsは5月19日(現地時間)、同社製品のセキュリティ情報を発表した。今回は「Adobe Premiere Pro」「Adobe Premiere Rush」などででセキュリティ問題が発見され、対処されている。

「Adobe Premiere Rush」(APSB20-29)

 エントリー向けの動画編集アプリ「Adobe Premiere Rush」では、境界外読み取りによる情報漏洩の脆弱性(CVE-2020-9617)が修正された。脆弱性の深刻度は“Important”で、Windows版のv1.5.8およびそれ以前のバージョンに影響する。

 同社はキュリティアップデートの適用優先度は“3”と評価し、Windows/Mac版をv1.5.12へ更新するよう呼び掛けている。

「Adobe Audition」(APSB20-28)

 オーディオ編集ツール「Adobe Audition」で修正された脆弱性も、境界外読み取りによる情報漏洩(CVE-2020-9618)。Windows版のv13.0.5およびそれ以前のバージョンに影響し、Windows/Mac版ともにv13.0.6へアップデートすることが推奨されている。

 脆弱性の深刻度評価は“Important”で、セキュリティアップデートの適用優先度は“3”。

「Adobe Premiere Pro」(APSB20-27)

 「Adobe Premiere Pro」で修正された脆弱性も、境界外読み取りによる情報漏洩(CVE-2020-9616)。Windows版のv14.1およびそれ以前のバージョンに影響し、Windows/Mac版ともにv14.2へアップデートすることが推奨されている。

 脆弱性の深刻度評価は“Important”で、セキュリティアップデートの適用優先度は“3”。

「Adobe Character Animator」(APSB20-25)

 アニメーション作成ソフト「Adobe Character Animator」では、バッファオーバーフローに起因する任意コード実行のセキュリティ欠陥(CVE-2020-9586)が修正された。Windows版のv3.2およびそれ以前のバージョンに影響し、深刻度は同社の基準で3段階中最高の“Critical”と評価されている。

 同社はセキュリティアップデートの適用優先度を“3”に定め、Windows/Mac版ともにv3.3へ更新するよう呼び掛けている。