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セキュリティ修正を含む4件の不具合を修正した「Thunderbird 68.9.0」が公開(6月8日追記)

深刻度“High”の脆弱性5件を修正。軽微な機能上の問題を解決。安定性の向上を図る

「Thunderbird」v68.9.0

 メールソフト「Thunderbird」の最新安定版v68.9.0が、6月3日にリリースされた。セキュリティ修正を含む4件の不具合が修正されている。

 本バージョンで解決された問題は、以下の通り。

  • 検索やフィルタリングのために追加されたカスタムヘッダーを削除できない
  • カレンダー:すべてのデータを読み込む前に[今日]ペインがアップデートされてしまう
  • 安定性の問題
  • セキュリティに関する問題

 執筆時現在、本バージョンで解決された脆弱性は明らかにされていないが、先日リリースされた「Firefox 77」「Firefox ESR 68.9.0」と同じ修正が行われているものと思われる。

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在公式サイト“thunderbird.net”からダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10/Server 2008 R2に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。すでにインストールされている場合は、アプリの自動更新機能を利用してアップデートすることも可能だ。

6月8日編集部追記: 「Thunderbird」の脆弱性情報ページが更新され、v68.9.0で解決された脆弱性の詳細が明らかになった。それによると、解決された脆弱性は5件で、深刻度はいずれもMozillaの基準で4段階中上から2番目の“High”とされている。そのうち4件は「Firefox 77」と共通しており、1件は「Thunderbird」独自の脆弱性となっている。