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Apple、「macOS Catalina 10.15.6」を正式リリース ~不具合と脆弱性を修正

旧バージョンのmacOSや「Safari」、「Xcode」にもセキュリティ更新

Apple、「macOS Catalina 10.15.6」を正式リリース

 米Appleは7月15日(現地時間)、「macOS Catalina 10.15.6」を正式リリースした。信頼性の向上とセキュリティの強化を目的としたメンテナンスアップデートとなっている。

 本バージョンにおける変更は、以下の通り。

  • バッテリー駆動時間を向上させるためにHDR対応のMacノートブックでビデオストリーミングを最適化する新しいオプションを追加
  • ソフトウェア・アップデートのインストール後にコンピュータ名が変更される場合がある問題を修正
  • 特定のUSBマウスおよびUSBトラックパッドとの接続が失われる場合がある問題を解決

 「macOS Catalina」は2012年中期(Mid 2012)以降に発売されたMacに対応しており、現在[システム環境設定]ダイアログの[ソフトウェア・アップデート]セクションから無償でアップグレード可能。アップグレードの際はOSの再起動が必要となる。

 なお、本リリースにはセキュリティ関連の修正も含まれているので注意。旧バージョンのOS向けにも、セキュリティパッチ「Security Update 2020-004 Mojave」や「Security Update 2020-004 High Sierra」が提供されている。

 修正された脆弱性の件数はCVE番号ベースで19件。オーディオやグラフィックスドライバー、「Vim」で任意コードの実行が可能になる欠陥、「Clang」でマシンコードを生成する際にポインタ認証が正しく強制されない問題、Wi-fiのクラッシュなどが対処された。

 加えて、「Safari」や「Xcode」でもセキュリティ更新が行われている。「Safari 13.1.2」ではCVE番号ベースで11件の脆弱性が修正された。「Xcode 11.6」で施されたセキュリティ修正の内容は、後日案内されるとのこと。