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ライブコーディングに最適 ~「Visual Studio」に“プレゼンテーションモード”が追加

「Tweaks」拡張機能があればジャンプリストから簡単にアクセスできるように

「Visual Studio」の“プレゼンテーションモード”

 米Microsoftは8月10日(現地時間)、「Visual Studio」の“プレゼンテーションモード”を発表した。いつも利用する開発向けの設定とは別に、プレゼンテーションの聴衆が見やすいようにカスタマイズした設定を保存し、“devenv /RootSuffix Demo”などとコマンドを入力して起動できる。

 IT関係の勉強会に参加してセッションやライトニングトークを担当した人であれば、開発環境で実際にコーディングをしながらプレゼンテーションをすることも多いだろう。しかし、いつも使っている開発環境の設定がプレゼンテーションに適しているとは限らない。ときには会場の奥にいる聴衆にもわかりやすいようにフォントを大きくしたり、ウィンドウサイズやレイアウト、UIテーマを工夫したり、プレゼン向けの拡張機能を入れたりする必要がある。とはいえ、プレゼンのたびに使い慣れた設定をいじったり、プレゼン専用の開発環境インスタンスを用意するのは面倒だ。

 そこで導入されたのが、今回発表された“プレゼンテーションモード(Presentation Mode)”だ。プレゼンテーションモードで「Visual Studio」を起動すると、ウインドウレイアウトやテーマ、キーボードショートカットといった設定がデフォルト状態になった“素”の「Visual Studio」インスタンスが起動する。拡張機能は“Machine-Wide”にインストールされたもの以外は読み込まれず、通常の「Visual Studio」インスタンスとの設定同期も行われない。設定を変更すると保存され、次回プレゼンテーションモードで起動したときに反映される。

 プレゼンテーションは起動オプションに“/RootSuffix (任意のインスタンス名)”を付けて「コマンド プロンプト」などから「Visual Studio」(devenv)を起動すれば有効化されるが、「Tweaks」という拡張機能(プレビュー扱い)を導入すればタスクボタンのジャンプリストから簡単に利用できる。この拡張機能には「Visual Studio」のちょっとした不満を改善する機能が多数搭載されているので、これを機に試してみるのもよいだろう。

「Visual Studio」の“プレゼンテーションモード”