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コーディングのリアルタイム共有「Visual Studio Live Share」がチャットとオーディオを統合

別途チャットツールを用意しなくても会話が可能に

Microsoft、コーディングのリアルタイム共有ソリューション「Visual Studio Live Share」がチャットとオーディオをサポートしたと発表

 米Microsoftは5月19日(現地時間)、コーディングのリアルタイム共有ソリューション「Visual Studio Live Share」がチャットとオーディオをサポートしたと発表した。別にチャットツールを用意しなくても、「Visual Studio Live Share」だけで会話が行えるようになる。

 「Visual Studio Live Share」はコーディングセッションをオンラインでリアルタイム共有するソリューションで、昨年4月に正式リリースされた。基本的にプログラミング言語を問わず利用可能で、こちら側(ホスト)に必要なものがそろってさえいれば、相手側(ゲスト)に言語ツールや依存関係、SDKを整えてもらう必要はない。「Visual Studio」でおなじみの“定義へ移動”、リファクタリングの際に現われる電球アイコン、ビルドエラーなどがすべてゲストと共有されるほか、ターミナルの入出力やインラインコメントにも対応する。当初は共同開発やペアプログラミングでの用途をターゲットにしていたが、1対多での講義に対応できるようにゲスト制限を30人にまで緩和したり、意図せずコードが破壊されないようホストを読み取り専用モードへ切り替えられる機能が追加されるなど、教育向けの機能も充実しつつある。

 なお、「Visual Studio Live Share」の統合チャット・オーディオは現在のところプレビュー版と位置付けられている。また、サポート環境は今のところ「Visual Studio Code」と「Visual Studio Live Share」のWebクライアントに限られているので注意したい。