フリーのメールソフト「Thunderbird 68.12.0」が公開 ～3件の“High”脆弱性を修正

「Thunderbird」v68.12.0がリリース

　メールソフト「Thunderbird」の最新安定版v68.12.0が、8月25日にリリースされた。本バージョンは、「Thunderbird 68」系統のメンテナンスアップデート。変更点はセキュリティ問題の修正のみとなっている。

　本バージョンで修正された脆弱性は、CVE番号ベースで3件。任意コードの実行に繋がったり、意図しないまたは悪意のある拡張機能がインストールされる可能性がある。深刻度はすべてMozillaの基準で4段階中上から2番目の“High”で、うち1件（CVE-2020-15663）はWindows版にのみ影響する。「Thunderbird」は初期設定でJavaScriptが無効になっているため、「Firefox」ほどリスクは高くないが、有効にしている場合は十分に注意したい。

　「Thunderbird」は、Windows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフト。現在、公式サイト“thunderbird.net”からダウンロードできるバージョンは「Thunderbird 78」系統となっており、「Thunderbird 68」系統の配信は基本的に自動更新機能からのみとなっている。