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Microsoft、Intel CPUの脆弱性“MDS”を緩和するマイクロコード更新 ~「KB4558130」「KB4497165」を公開

Broadwell、Skylake以降の多くのCPUが対象

Intel製CPUのマイクロコード更新に関するサポートページ

 米Microsoftは9月2日(現地時間)、Windows 10向けの更新プログラム「KB4558130」「KB4497165」を公開した。Intelプロセッサーに含まれるセキュリティ上の欠陥に対処するマイクロコードアップデートとなっている。

 本脆弱性は、“Microarchitectural Data Sampling(MDS)”と呼ばれるCPU脆弱性を緩和するもの。“MDS”を構成する以下の4件の問題が対処される。

  • CVE-2019-11091:Microarchitectural Data Sampling Uncacheable Memory(MDSUM)
  • CVE-2018-12126:Microarchitectural Store Buffer Data Sampling(MSBDS)
  • CVE-2018-12127:Microarchitectural Load Port Data Sampling(MLPDS)
  • CVE-2018-12130:Microarchitectural Fill Buffer Data Sampling(MFBDS)

 今年1月のアップデートでは“Sandy Bridge”や“Valley View”などのCPUが対象となっていたが、今回のアップデートでは“Broadwell”“Skylake”以降の多くのCPUが対象となっている。

 更新プログラムは現在、スタンドアロンパッケージとして“Microsoft Update カタログ”から無償でダウンロード可能。一部のCPUを搭載する環境では、“Windows Update”経由でも適用できる。

  • Windows 10 バージョン 2004:KB4558130
  • Windows 10 バージョン 1909/1903:KB4497165