ニュース

Microsoft、本日よりドライバーの提供方法を改善 ~「バージョン 2004」以降で

オプション配信のドライバーが勝手にインストールされることはなくなる

「設定」アプリの“オプションの更新プログラムを表示”画面

 米Microsoftは11月5日より、オプションでインストール可能なハードウェアドライバーの配布方法を変更する。同社は今年初めより、“Windows Update”の自動更新と手動更新を区別し、ユーザーにとってわかりやすいものにしようとドライバーサービスの変革を進めてきたが、その集大成となる。

 周辺機器を初めて使用するとき、メーカーが“Windows Update”でそのドライバーが公開されていれば、“Windows Update”を介して自動でドライバーがOSにインストールされる。また、そのときはまだドライバーが公開されていなくても、“Windows Update”で公開されたタイミングでドライバーが自動でダウンロードされ、適用される。

 しかし、従来の“Windows Update”ではオプションで提供されているドライバーにまでこのプロセスが適用されてしまい、ユーザー側で拒否することができなかった。こうしたオプションのドライバーは“マニュアルドライバー”(manual driver)とも呼ばれているが、特定の問題を解決するために提供されていることが多い。ハードウェアが問題なく動作していれば、インストールしなくてもいいものだ。逆に、もし自動でインストールされたマニュアルドライバーが未成熟であれば、ユーザーが何もしていないにもかかわらずシステムにトラブルが発生してしまうこともあるだろう。

 「Windows 10 バージョン 2004」以降の環境ではこうした問題を避けるため、今月から自動ドライバーとマニュアルドライバーの区別がはっきりつけられるようになる。前者に関しては従来通りで変更はないが、後者のマニュアルドライバーは自動で適用されなくなる。自分でインストールしたいドライバーとしたくないドライバーを選択できるようになるわけだ。

 トラブルを抱えていてマニュアルドライバーをあえて適用したい場合は、「設定」アプリの“Windows Update”画面から“オプションの更新プログラムを表示”へ進むと、オプションで利用可能なマニュアルドライバーを一覧できる。インストールしたいドライバーにチェックを入れ、[ダウンロードしてインストール]ボタンを押せば適用されるだろう。

「設定」アプリの“Windows Update”画面。“オプションの更新プログラムを表示”へ進むと、オプションで利用可能なマニュアルドライバーを一覧できる