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Intel、2020年11月のセキュリティアドバイザリを公開 ~サイドチャネル脆弱性“PLATYPUS”にも対処

CPUやBIOS、NUC、Bluetooth、オーディオど40製品が対象。最大深刻度は“CRITICAL”

Intel、2020年11月のセキュリティアドバイザリを公開

 米Intelは11月10日(現地時間)、同社製品に関する月例の脆弱性情報を公開した。今月のセキュリティアドバイザリは、40件。CPUやBIOS、NUCのファームウェア、Bluetooth、オーディオ、ネットワークのドライバーなど、幅広い製品が対象となっている。

 最大深刻度は「Intel Wireless Bluetooth」と「Intel CSME/SPS/TXE/AMT/DAL」の“CRITICAL”。Linuxの「RAPL」インターフェイスを介してCPU消費電力の変動を測定し、機密情報を推測できてしまうサイドチャネル脆弱性“PLATYPUS”(CVE-2020-8694、CVE-2020-8695)も修正されている(AMDでも対策済み)。

“PLATYPUS”脆弱性のWebサイト

 この攻撃は特権アクセスを必要とせず、ソフトウェアベースで行えるのが特徴だが、Windows/macOS環境の場合は「Intel Power Gadget」アプリをインストールしていなければ影響を受けることはない。ただし、CPUのセキュリティ機能「Intel SGX(Software Guard Extension)」がターゲットにされた場合はOSを問わず影響を受けることがある。