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「Thunderbird 78.5.0」がリリース ~「OpenPGP」を改善。拡張機能APIも拡充

脆弱性の修正はCVE番号ベースで12件

「Thunderbird」v78.5.0

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」の最新版「Thunderbird 78.5.0」が、11月17日(米国時間)に正式公開された。本バージョンでは「OpenPGP」の署名付きメッセージで公開鍵の添付を無効にするオプションが追加。拡張機能API“MailExtensions”が拡充された。

 不具合の修正は、セキュリティ関連のものも含め5件。「OpenPGP」に関する改善2件に加え、チャットの連絡先追加メニューが機能していなかった問題や、テーマとユーザビリティの問題が修正されている。

 脆弱性の修正は、CVE番号ベースで12件。深刻度の評価は“High”が2件、“Moderate”が8件、“Low”が2件となっている。「Thunderbird」は初期設定でJavaScriptが無効になっているため、「Firefox」ほどリスクは高くないが、有効にしている場合は十分に注意したい。

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7/8/10/Server 2008 R2で利用可能。現在、公式サイト“thunderbird.net”からダウンロードできる。