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「CrystalDiskMark 8」がリリース!自作UIライブラリ「Project Priscilla」を採用

定番の無償ストレージベンチマークソフト

「CrystalDiskMark」v8.0.0

 定番ストレージベンチマークソフト「CrystalDiskMark」の最新版「CrystalDiskMark 8」が、11月20日に公開された。独自開発のユーザーインターフェイスライブラリ「Project Priscilla」を組み込んだメジャーバージョンアップだ。

 「CrystalDiskMark」は、ストレージのデータ転送速度を測定できるベンチマークソフト。エンジンにはMicrosoft製の「DiskSpd」が利用されており、キューやスレッドの数を指定したシーケンシャルリード&ライト、ランダムリード&ライトの計測が行える。

 「CrystalDiskMark 8」で採用されている「Project Priscilla」は、あえて「MFC」で半透明コントロールを実現しようというプロジェクト。この半年間の改善で16bitカラー環境、「Windows 10」のダークモード、異なるDPIのモニターが混在したマルチモニター(Per-Monitor DPIv2)などがサポートされ、モダンなPC環境でも快適に利用できるようになった。従来は“透け透け”になっていなかったコンボボックスも半透明で描画されるようになったほか、半透明のコメント編集ボックスへ直接文字入力が行えるようになったのも売りだという。最近のUIフレームワークならば当たり前だが、古い「MFC」では実現が難しかったポイントだ。

 そのほかにも、「ClearType」の有効・無効を切り替えられるようになった。「CrystalDiskMark」は公式キャラクター・水晶雫の“Shizuku Edition”をはじめとしたカスタムエディションや豊富なテーマも魅力だが、それに磨きがかかったと言えるだろう。

「Project Priscilla」によりユーザーインターフェイスが美しく

 ベンチマーク関連では、昨今のストレージの進歩に合わせテスト項目が一部変更されたほか、デモ用プロファイルが追加された。シーケンシャルテストとランダムテストを柔軟に選択したり、リードオンリーやライトオンリーのテストが行えるようになったのも改善点だ。

 「CrystalDiskMark」は、64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1/10およびWindows Server 2003/2008/2012に対応するフリーソフトで、現在作者のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。ただし、インストーラー版の対応OSはWindows Vista以降に変更されているので注意。ZIP版はWindows XPでも引き続き利用できる。執筆時現在の最新版は、22日にアップデートされたv8.0.0a。リリース後に発見された細かい不具合が修正されている。

ソフトウェア情報

「CrystalDiskMark」
【著作権者】
ひよひよ 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/Server 2012/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
8.0.0a(20/11/22)