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定番Webデバッガープロキシー「Fiddler Everywhere」の最新版v1.4.0がリリース

ユーザーインターフェイスや操作性をブラッシュアップ

「Fiddler Everywhere」v1.4.0

 米Progress Softwareは12月10日(現地時間)、Webデバッガープロキシー「Fiddler Everywhere」の最新版v1.4.0を公開した。前バージョンに引き続き、細部のブラッシュアップが図られている。

 たとえば、インスペクターにHTTPのステータスコードやバージョン、メソッド(GETやPOSTなど)、ボディサイズが小さくラベル表示されるようになった。セッションを開いたときはその内容を判別し、それに応じたビューワーが表示される。たとえばボディのコンテンツがJSONであればJSONのビューワーが、XMLであればXMLのビューワーに自動で切り替わる。

インスペクターにHTTPのステータスコードやバージョン、メソッド(GETやPOSTなど)、ボディサイズが小さくラベル表示されるように

 ウィンドウやメニューの操作性も改善された。[File]メニューを廃する代わりにインポート・エクスポートをわかりやすくしたほか、[Export]メニューにはすべてのセッション・選択中のセッション・選択されていないセッションをすばやく保存するためのコマンドが設けられた。

 また、画面のズームイン・ズームアウトがサポートされたのも大きな改善。設定を開く・タブバーを移動する・macOSでウィンドウを操作するためのキーボードショートカットとメニューオプションも導入された。ボタンにはツールチップが追加され、マウスをホバーさせると簡単な説明が表示される。

 「Fiddler Everywhere」は、「Internet Explorer」の開発に深く関わっていたEric Lawrence氏が制作したWindows向けのネットワークキャプチャーツール「Fiddler Classic」を「.NET Core」ベースで刷新し、MacやLinuxにも対応させたツール。ネットワークとアプリケーションの間でプロキシーサーバーとして動作し、HTTP通信をキャプチャーするWebデバッガープロキシーだ。基本機能は無償だが、無料版は自動応答ルール、セッションの保存・共有が5件までといった制限が課せられている。これらの制限がない“Pro”エディションは1ユーザーあたり月額12米ドル。将来的にはチームやエンタープライズ向けのライセンスも用意されるという。

ソフトウェア情報

「Fiddler Everywhere」
【著作権者】
Progress Software Corporation and/or one of its subsidiaries or affiliates
【対応OS】
Windows/Mac/Linux(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(機能制限あり、解除には有償ライセンスの購入が必要)0
【バージョン】
1.4.0(20/12/10)