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「Ruby 3.0」に対応した「RubyInstaller」が公開 ~UTF-8への移行も完了
最新の言語機能とパフォーマンスを享受したいユーザー向け
2021年1月6日 06:00
スクリプト言語「Ruby」のWindows向けインストーラー「RubyInstaller」v3.0.0-1が、12月27日に公開された。現在、公式サイト“rubyinstaller.org”から無償でダウンロードできる。
「RubyInstaller」は、Windows環境へ手軽に「Ruby」をセットアップできるように開発されたインストーラー。C/C++言語で書かれた「gem」をコンパイルするためのツール群「Development Kit」(DevKit、「MSYS2」ツールチェイン)も用意されているため、「Ruby on Rails」などの導入も簡単だ。
最新の「RubyInstaller」には昨年末にリリースされた「Ruby 3.0.0」が含まれており、パフォーマンス・並行処理・静的解析の3点が重点的に強化されている。とくにJITにはさまざまな改善が盛り込まれており、「Ruby 2」に比べ3倍もの高速化が実現された。Windows環境の「Ruby 3.0」と互換性がまだない「gem」もあるため、当面の間は「Ruby 2.7」の利用が推奨されているが、最新の言語機能とパフォーマンスを享受したいユーザーは「Ruby 3.0」を試してみてもよいだろう。
加えて、「RubyInstaller」v2.7から進められていたUTF-8への移行が完了したのも大きな変更点といえる。これによりファイルシステムや環境変数ですべてのUnicode文字セットが利用できるようになり、他のプラットフォームやツールとの互換性が向上している。
なお、「RubyInstaller」は「Ruby」のバージョンごとに異なるフォルダー(“C:¥Ruby27-x64”、“C:¥Ruby30-x64”など)にインストールする必要がある。パスに空白を含めることも推奨されていないので、初期設定のインストールパスをそのまま利用した方がよいだろう。
ソフトウェア情報
- 「RubyInstaller」
- 【著作権者】
- RubyInstaller Team
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.0.0-1(20/12/27)