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「Ruby 3.0」に対応した「RubyInstaller」が公開 ~UTF-8への移行も完了

最新の言語機能とパフォーマンスを享受したいユーザー向け

「RubyInstaller」v3.0.0-1

 スクリプト言語「Ruby」のWindows向けインストーラー「RubyInstaller」v3.0.0-1が、12月27日に公開された。現在、公式サイト“rubyinstaller.org”から無償でダウンロードできる。

 「RubyInstaller」は、Windows環境へ手軽に「Ruby」をセットアップできるように開発されたインストーラー。C/C++言語で書かれた「gem」をコンパイルするためのツール群「Development Kit」(DevKit、「MSYS2」ツールチェイン)も用意されているため、「Ruby on Rails」などの導入も簡単だ。

 最新の「RubyInstaller」には昨年末にリリースされた「Ruby 3.0.0」が含まれており、パフォーマンス・並行処理・静的解析の3点が重点的に強化されている。とくにJITにはさまざまな改善が盛り込まれており、「Ruby 2」に比べ3倍もの高速化が実現された。Windows環境の「Ruby 3.0」と互換性がまだない「gem」もあるため、当面の間は「Ruby 2.7」の利用が推奨されているが、最新の言語機能とパフォーマンスを享受したいユーザーは「Ruby 3.0」を試してみてもよいだろう。

 加えて、「RubyInstaller」v2.7から進められていたUTF-8への移行が完了したのも大きな変更点といえる。これによりファイルシステムや環境変数ですべてのUnicode文字セットが利用できるようになり、他のプラットフォームやツールとの互換性が向上している。

 なお、「RubyInstaller」は「Ruby」のバージョンごとに異なるフォルダー(“C:¥Ruby27-x64”、“C:¥Ruby30-x64”など)にインストールする必要がある。パスに空白を含めることも推奨されていないので、初期設定のインストールパスをそのまま利用した方がよいだろう。

インストールパスに注意。他の「Ruby」バージョンに上書きしてはいけない

ソフトウェア情報

「RubyInstaller」
【著作権者】
RubyInstaller Team
【対応OS】
(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.0.0-1(20/12/27)