Microsoft公式ファイル復旧ツール「winfr」の正式リリースが近し！

「Windows File Recovery」v0.1.13492.0

　米Microsoftは1月6日（現地時間）、「Windows 10 Insider Preview」Build 21286（RS_PRERELEASE）を公開した。誤って削除してしまったファイルを復旧できるコマンドラインツール「Windows File Recovery」のアップデートもアナウンスされている。

　「Windows File Recovery」（winfr）は、Microsoftが公式に提供するファイルリカバリツール。重要なファイルを誤って削除してしまったり、ディスクドライブやメモリカードのファイルシステムが破損してデータにアクセスできなくなったときに役立つ。コマンドラインツールなので入門者にとっては少々親しみにくいかもしれないが、Microsoft自身が提供しており、安心して利用できる点や“Microsoft Store”経由で手軽に導入できる点、自動で更新できる点などがメリットだ。現在のところ“Windows Insider Preview”に参加しているテスターに限定して提供されているが、今年初頭にも一般公開されるという。

“Microsoft Store”経由で手軽に導入できる

　今回のリリースされた“2020年冬リリース”では、ユーザーからのフィードバックを反映してパフォーマンスの改善と不具合の修正が行われた。また、3つあったリカバリーモードが通常（“/regular”オプション）と広範（“/extensive”オプション）の2つに整理され、使いやすくなった。

　通常モードは初期バージョンの既定モードにあたり、NTFSファイルシステムを高速にスキャン・回復できる。広範モードはより高度なオプションで、NTFSだけでなくFATやexFATでも利用可能。より詳細なスキャンを行うため時間がかかるが、削除されて時間の経ち、通常モードでは見つからないファイルを救い出せる可能性もある。

　なお、「Windows File Recovery」を利用するには管理者権限が必要。また、OSは「Windows 10 May 2020 Update（バージョン 2004）」以降でなければならないので注意したい。