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無償での利用は非商用のみに ~ハードウェア情報取得ソフト「HWiNFO64」がv7.00に

DOS時代から開発が続けられている老舗のツール

「HWiNFO64」v7.00。メイン画面と[Summary]ダイアログ

 フリーのハードウェア情報ソフト「HWiNFO64」の最新版v7.00が、3月9日に公開された。現在、公式サイト“hwinfo.com”や窓の杜ライブラリからダウンロード可能。

 「HWiNFO」シリーズは、古くから開発が続けられているハードウェア情報の取得ツール。元祖の「HWiNFO for DOS」は1995年に開発が始まり、正確なハードウェア情報を取得できるツールとして重宝されてきた。その後はWindowsの時代になり、1999年頃から後継の「HWiNFO32」を提供。2011年には64bitネイティブな「HWiNFO64」がリリースされている。

 メインの機能は、システムで動作しているハードウェアをOSの「デバイス マネージャー」のようなツリー形式で一覧することだ。オプションの[Summary]ダイアログでは、CPUやGPU、メインメモリ、マザーボードのモデルやスペックといった情報を「CPU-Z」「GPU-Z」のようにコンパクトに表示できるほか、CPUのクロックをリアルタイム表示するミニダイアログも利用できる。さらに[Sensors]ダイアログでは、チップの温度や冷却ファンの回転数などもリアルタイムに取得可能。インストーラー版に加えポータブル版も用意されており、USBメモリなどに入れても運ぶこともできる。

メイン画面と[Sensors]ダイアログ
起動時のダイアログ。サマリー画面のみ、センサー画面のみの利用も可能

 本バージョンでは「HWiNFO64」の利用条件が変更され、無償での利用は非商用に限られることになった。商用の場合は「HWiNFO64 Pro」の“Engineer”ライセンス(1ユーザー当たり年額21,712円)以上を購入しなければならない。

 「HWiNFO32」(ポータブル版に同梱)ならば引き続き商用が可能だが、基本的には32bit環境で利用するものなのだ。64bit環境の場合は、サポートされているCPUコアの数やメモリサイズに制限があるので注意したい。

「HWiNFO64 Pro」を新設し、フリー版での商用を制限
「HWiNFO64 Pro」でも最下位の“Personal”ライセンスでは商用不能

 そのほかの変更点は、新しいハードウェア(CPU、GPU、マザーボード)への対応が中心だ。[Sensors]ダイアログの応答性が改善されたほか、ツールチップでセンサーとその値を表示できるようにするなど、細かい使い勝手の改善も図られている。

ソフトウェア情報

「HWiNFO64」
【著作権者】
HWiNFO
【対応OS】
64bit版のWindows(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(非商用に限る)
【バージョン】
7.00(21/03/09)