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「GitHub Desktop 2.7」でドラッグ&ドロップによるチェリーピッキングが可能に

コミットのミスアトリビュートも警告。間違ったメールアドレスを訂正できる

「GitHub Desktop」v2.7.1

 米GitHubは3月30日(現地時間)、公式クライアントアプリ「GitHub Desktop 2.7」を正式リリースした。Windows/Macに対応しており、現在本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。執筆時現在の最新版は、v2.7.1。

 「GitHub Desktop」は、「Git」や「GitHub」における日々の作業をGUIで直感的に行えるツール。「GitHub Desktop 2.7」では、昨年もっともリクエストの多かった機能の一つである“チェリーピッキング”がサポートされた。

 チェリーピッキング(git cherry-pick)は、必要なコミットだけを他のブランチから取り込む「Git」コマンド。CUIの場合はコミットIDを調べて入力する必要があるが、「GitHub Desktop 2.7」ではブランチツリーからコミットをドラッグ&ドロップするだけでチェリーピックすることができる。

昨年もっともリクエストの多かった機能の一つである“チェリーピッキング”がサポート

 たとえば、新機能を開発するためにブランチを切ってコミットを数回行ったところ、メインの機能に不具合が見つかり、新機能の実装のついでに修正してしまったとする。その修正だけをメインのブランチに反映させてすぐさまリリースしたいといった場合に、チェリーピックは便利だ。当該コミットをドラッグ&ドロップでリリースブランチにドラッグ&ドロップするだけでよい。複数のコミットを取り込みたい場合は、[Shift]キーを押しながらコミットを選択し、まとめてドラッグすればよい。チェリーピックするコミットを間違った場合は、アンドゥコマンドで簡単にやり直せる。ドラッグ&ドロップ操作が苦手な場合は、右クリックメニューを利用することも可能だ。

 そのほかにも、コミットのミスアトリビュート(作者を間違うこと)を警告する機能が追加。アバターに警告アイコンが表示され、クリックするだけで「GitHub」アカウントに関連付けられているメールに合わせて「Git」の設定をアップデートできる。

コミットのミスアトリビュートを警告

ソフトウェア情報

「GitHub Desktop」
【著作権者】
GitHub, Inc.
【対応OS】
Windows/Mac
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.7.1(21/03/30)