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「GeForce Experience」のGPU情報パネルがベータ版を卒業 ~RTX 20/30向けの自動チューニング機能も

遅延測定ツール「NVIDIA Reflex Latency Analyzer」も強化

「GeForce Experience」v3.22.0.32

 米NVIDIAは4月12日(現地時間)、同社製GPU“GeForce”のユーザー向けに無償提供しているユーティリティアプリ「GeForce Experience」の最新版v3.22を公開した。64bit版のWindows 7以降に対応しており、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。

 「GeForce Experience」は、“GeForce”グラフィックスカードのサポートアプリケーション。ドライバーを最新の状態に保ったり、ゲーム設定を自動的に最適化できるほか、ゲームプレイをキャプチャーして友人と共有する機能などを備える。

 今回のアップデートでは、ゲーム内オーバーレイの[パフォーマンス]パネルがベータ版を卒業。GPUのクロックや使用率、温度、電力、電圧といった情報をモニタリングして、パネルで一覧できるようになった。

ゲーム内オーバーレイの[パフォーマンス]パネルがベータ版を卒業

 また、“RTX 30”および“RTX 20”シリーズのデスクトップGPU向けに、新しいパフォーマンスの自動チューニング機能が追加された。高度なスキャンアルゴリズムを用いて最適のオーバークロック設定を特定し、ユーザーに変わってGPUのチューニングをしてくれる。

“RTX 30”および“RTX 20”シリーズのデスクトップGPU向けに、新しいパフォーマンスの自動チューニング機能が追加

 なお、これらの機能を利用するにはあらかじめ設定画面でゲーム内オーバーレイを有効化する必要がある。ゲーム内オーバーレイは[Alt]+[Z]キーでアクセスが可能。ゲームに便利なさまざまなコマンドを、ゲームのプレイ画面に重ねて表示(オーバーレイ)することができる。

 そのほかにも、遅延測定ツール「NVIDIA Reflex Latency Analyzer」を強化。遅延ステータス情報を含むすべてのモニタリングデータをCSVファイルへ書き出せるようになったほか、平均値を取るサンプルの数を選択し、必要に応じてその平均値をリセットできるようになった。

 また、「Ansel」フォトモードをサポートするゲームでは[Alt]+[F1]でHDRスクリーンショットをJXR形式で保存できるようになった。JXR形式イメージの閲覧には、「HDR + WCG Image Viewer」が推奨されている。「Freestyle」と「Ansel」をサポートするゲームタイトルが拡充されたほか、最適設定が利用できるゲームも増えている。

ソフトウェア情報

「GeForce Experience」
【著作権者】
NVIDIA Corporation
【対応OS】
64bit版のWindows 7/8/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.22.0.32(21/04/12)