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「Visual Studio 2019」の最新プレビュー版がC++20機能の実装を完了

「OpenMP」への対応も強化

「Visual Studio 2019」v16.10 Preview 3

 米Microsoftは5月11日(現地時間)、統合開発環境「Visual Studio 2019」の最新プレビュー版v16.10 Preview 3をリリースした。C++言語の最新規格「C++20」に含まれるすべての機能が「MSVC」コンパイラーツールセットで実装されているという。

 「Visual Studio 2019」v16.10の最新プレビュー版では、「consteval」キーワードを付けた即時関数(コンパイル時に静的評価される関数)とコンパイル時初期化を強制する「constinit」キーワードがサポートされ、「STL」も含め、予定されていたC++20機能がすべて実装された。まだ完成度を高めるための作業は残っているが、次期メージャーバージョン「Visual Studio 2022」を待たずに製品版へ投入されそうだ。並列計算のためのAPI「OpenMP」への対応も強化されており、Preview 2以降では「-openmp:llvm」オプションがx64だけでなく、x86/arm64でも利用可能。Preview 3では不具合の修正も行われている。

 プレビュー版「Visual Studio 2019」は現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。無償で利用できる“Community”エディションも用意されている。