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「Skype」会議の荒らし対策に~招待リンクのロック機能が導入へ

クライアント不要・アカウント不要で気軽に参加できる「Meet Now」がより安全に

 米Microsoft傘下のSkypeは6月8日(日本時間)、「Skype」会議にロック機能を導入したと発表した。招待URLが漏洩して無関係なユーザーがミーティングに乱入する「荒らし」行為を未然に防ぐことができる。

 「Skype」には「Meet Now」(今すぐ会議)と呼ばれるミーティング機能が搭載されており、リンクを共有するだけで簡単に会議を始められる。Webブラウザーさえあれば会議に参加可能で、わざわざ「Skype」アプリをセットアップする必要はない(すでにセットアップ済みのアプリがあれば、それで参加することも可能)点や、ゲストアカウントでの参加にも対応しており、参加するだけであれば「Skype」アカウントを準備しなくてよい点が魅力だ。Windows 10ならば、タスクバーから開始することもできる。

「Skype」の会議機能
参加者とリンクを共有するだけで簡単に始められる
「Skype」アプリのセットアップは不要。参加するだけであれば「Skype」アカウントを準備しなくてよい
Windows 10のタスクバーから気軽に開始できる「Meet Now」(今すぐ会議)

 しかし、この方式にはデメリットもある。たとえば、会議のURLが知られてしまうと誰でも参加できてしまうことだ。これは「Zoom」でも一時期問題となり(Zoombombing)、のちにさまざまな対策がとられることになった。

 そこで「Skype」にも招待リンクを一時的に無効化する「ロック」機能が導入された。これはWeb版とデスクトップ版で利用可能で、トグルスイッチをOFFにするだけでリンク経由での会議への参加をブロックできる。メンバーがそろった段階で会議をロックすれば、参加を想定していない第三者がその会議に乱入する心配はなくなる。

 会議のロック機能は、チャット画面ならばタイトルをクリックするか、[最近のチャット]リストを右クリックしてグループの管理画面に進み、トグルスイッチをOFFにすればよい。

タイトルをクリックしてトグルスイッチをOFFにする

 通話中の場合は、画面左下の[リンクの共有]をクリックすると、メニュー下部にブロックのためのトグルスイッチが現れる。編集部では確認できなかったが、今後のアップデートで利用できるようになるだろう。

通話中の場合は、画面左下の[リンクの共有]をクリックすると、メニュー下部にブロックのためのトグルスイッチが現れる