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「Firefox 90」が安定版に ~Windows版がバックグラウンドアップデートに対応
プライバシー保護と「Facebook」ログイン機能を両立した「SmartBlock 2.0」も導入
2021年7月14日 11:08
Mozillaは7月13日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v90.0を正式公開した。「Firefox 90」では、Windows版にバックグラウンドアップデート機能を導入。「Firefox」を起動していなくても、自動でアップデートできるようになった。不要な場合は無効にすることもできる。
さらに、新しいセキュリティ機能として「SmartBlock 2.0」が追加された。これは「強化型トラッキング防止機能」(ETP)の「厳格」モードと「プライベートウィンドウ」で利用されているる高度なトラッカーブロック機能をアップデートしたもの。従来バージョンで大きな欠点となっていた「Facebook」にログインできない問題が解消されており、ユーザーのプライバシー保護と利便性を両立している。また、クロスサイト攻撃を防止する仕組みとして、新たにフェッチメタデータ(Sec-Fetch-* ヘッダー)をサポートしているという。
そのほかにも、「Firefox 83」で導入されたHTTPS-Onlyモードの例外サイトを管理するための設定画面(about:preferences#privacy)や、サードパーティ製アプリに起因する互換性問題をチェックするためページ(about:third-party)が追加された(後者はWindows版のみ)。
なお、本バージョンではCVE番号ベースで9件の脆弱性修正も行われているので注意。深刻度の内訳はMozillaの基準で上から2番目の「High」が5件、上から3番目の「Moderate」が4件(うち2件はAndroid版にのみ影響)。任意コードの実行につながる可能性のある欠陥も含まれており、できるだけ早いアップデートが望ましい。
デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。