ニュース
開発終了の国産Webブラウザー「Kinza」、ソースコードが公開
ライセンスはApache License 2
2021年9月2日 06:45
Dayz(株)は8月31日、Webブラウザー「Kinza」のソースコードを公開した。今年7月に開発終了がアナウンスされた際、公開が予告されていたものだ。
「Kinza」は「Google Chrome」や「Microsoft Edge」のベースとなっている「Chromium」をもとに、独自のカスタマイズを施した国産のWebブラウザー。RSSリーダー機能を標準搭載しているのが特徴で、2014年5月にv1.0をリリースして以降、スーパードラッグやマウスジェスチャー、サイドバー、Boss Keyといったユニークな機能を拡充させてきた。しかし、「Google アカウント」と同期するAPIが「Chromium」派生ブラウザーからアクセスできなくなり、利便性が著しく低下。根本的な対策が難しく、また収益面での課題もあり、やむなく開発が打ち切られることになった。
「Kinza」の最終版は、5月にリリースされたv6.9.0(Chromium 89.0.4389.128)。ソースコードは「Chromium」のパッチとして配布されている。ライセンスはApache License 2。ただし、Dayzが開発した動画再生機能が取り除かれているほか、インストーラー機能は含まれていない。