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開発終了の国産Webブラウザー「Kinza」、ソースコードが公開

ライセンスはApache License 2

開発が終了した「Kinza」

 Dayz(株)は8月31日、Webブラウザー「Kinza」のソースコードを公開した。今年7月に開発終了がアナウンスされた際、公開が予告されていたものだ。

 「Kinza」は「Google Chrome」や「Microsoft Edge」のベースとなっている「Chromium」をもとに、独自のカスタマイズを施した国産のWebブラウザー。RSSリーダー機能を標準搭載しているのが特徴で、2014年5月にv1.0をリリースして以降、スーパードラッグマウスジェスチャーサイドバーBoss Keyといったユニークな機能を拡充させてきた。しかし、「Google アカウント」と同期するAPIが「Chromium」派生ブラウザーからアクセスできなくなり、利便性が著しく低下。根本的な対策が難しく、また収益面での課題もあり、やむなく開発が打ち切られることになった。

 「Kinza」の最終版は、5月にリリースされたv6.9.0(Chromium 89.0.4389.128)。ソースコードは「Chromium」のパッチとして配布されている。ライセンスはApache License 2。ただし、Dayzが開発した動画再生機能が取り除かれているほか、インストーラー機能は含まれていない。

ソースコードは「Chromium」のパッチとして配布
ビルド手順はReadMeファイルに記載されている