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Webキャプチャー機能や同期画面のデザインを刷新した「Vivaldi 4.3」が公開

ダウンロードパネルには転送状況のグラフを追加。PWAインストールにも対応

「Vivaldi」v4.3.2439.39

 ノルウェーのVivaldi Technologiesは10月7日(現地時間)、デスクトップ版「Vivaldi」の最新版v4.3.2439.39を正式公開した。メジャーアップデートとなる「Vivaldi 4.3」では、キャプチャー機能や設定の同期画面のデザインが改善されたほか、リクエストの多かったというプログレッシブ Web アプリ(PWA)がサポートされている。

「YouTube」をPWAとしてインストールする様子

 「Vivaldi」にはv1.7からスクリーンショット機能「ページキャプチャ」がネイティブサポートされているが、本バージョンではそのデザインを刷新。キャプチャー(撮影)する範囲のサイズを変更する機能も導入された。この機能はステータスバーのカメラアイコンやキーボードショートカット、クイックコマンド、マウスジェスチャーから利用できる。

スクリーンショット機能「ページキャプチャ」のデザインを一新

 また、同期画面でも重要な機能やオプションが自然と注目されるようアイコンや色を工夫することでより洗練され、一連の操作がわかりやすいデザインとなった。アカウントの初期設定や初期化も簡単で、暗号化パスワードを忘れた場合にブラウザデータを回復するのに役立つバックアップ暗号化キーもダウンロードできるようになっている。

アカウントのセットアップ
暗号化パスワードでエンドツーエンド暗号化
同期する項目も自由にカスタマイズできる。バックアップ暗号化キーもダウンロード可能

 さらに、ダウンロードパネルにはデータの転送状況をわかりやすく表示するグラフを追加。ダウンロードフォルダーを開くボタンなども利用できるようになった。

ダウンロードパネルにはデータの転送状況をわかりやすく表示するグラフを追加

 そのほかにも、翻訳機能がサポートする言語を108言語へと拡充。Googleが導入した「Idle Detection API」がトラッキングに悪用される可能性があるとして、デフォルトで無効化する措置が取られている。ベータ版として導入中のメールクライアント機能も改善され、「OAuth」ログインの処理を見直すことにより、「Gmail」の利用中に「YouTube」をはじめとする他のGoogleサービスから追跡されないようになっているという。

 デスクトップ版「Vivaldi」は、「Presto」エンジンを搭載していた頃の「Opera 12」の思想を受け継いだ「Chromium」ベースのWebブラウザー。ユーザーとの対話を大事にし、パワーユーザー向けの多く取り入れているのが特徴だ。Windows/Mac/Linuxに対応するクロスプラットフォーム対応アプリケーションで、Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/10で利用可能。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。すでに利用している場合は、自動更新機能を利用して最新版へアップデートすることも可能だ。モバイル版も用意されており、Android 5以降と最新のChrome OSで利用できる。

ソフトウェア情報

「Vivaldi」
【著作権者】
Vivaldi Technologies AS
【対応OS】
Windows/Mac/Linux(Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/10)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.3.2439.39(20/10/07)