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約49億ポリゴンで描画されるUnreal Engine 5技術デモ兼短編ゲームが無料公開

1匹のホタルを操作し、イタリア風の市場に散らばった光の玉を集める「The Market of Light」

「The Market of Light」のタイトル画面

 ヒストリアは、Unreal Engine 5の技術デモゲーム「The Market of Light」をSteamで配信している。価格は無料。

 「The Market of Light」は、空中を飛ぶホタルを操作し、イタリア風の市場に散らばった光の玉を集めるゲーム。Unreal Engine 5の技術デモを兼ねたもので、想定プレイ時間は15~30分(時間制限はない)。市場の描画には、約49億ポリゴンを使用。テクスチャは8Kのものが253枚、4Kのものが1,065枚使われている。

市場を飛び回って光の玉を集める

 ゲームを始めると優しいBGMが流れる中、ゆったりと飛ぶホタルを追うような目線で市場へ入っていく。映像は遠目には実写と見紛うほどで、流れる水や水面のゆらめきも自然な印象。ホタルのミクロな目線で近づいても細部まで描かれており破綻がない。

細部まで描き込まれている
水の表現も美しい
ホタルのミクロな目線でも破綻しない

 ある程度ゲームが進むと時間が夜になり、美しい電灯やネオンサインの光の広がりを堪能できる。光の玉から発せられるエフェクトも美しく、リアルさとゲーム的表現の両面で楽しめる。PCでリアルタイムに描画されている映像であることを意識させない美しさで、光の玉を集めるという目的を忘れて市場のあちこちを見て回りたくなる。

夜は光の表現が格別
1つ1つのシーンが美しくドラマチックに描かれる

 映像の美しさは際立っているが、動作には相応の処理能力が求められる。筆者がGeForce GTX 1080を搭載したPCで試したところ、4K解像度ではフレームレートがかなり低く、操作に支障が出た。動作が重い場合、より高性能なPCで動かすか、タイトル画面でフルHDを選択して利用するのがいいだろう。