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iOS/iPadOSでメモリ破損を悪用した攻撃が確認 ~「iOS 15.0.2」「iPadOS 15.0.2」への更新を

iPadで日本語キーボードが英語配列と誤認識される問題も解決

Apple、「iOS 15.0.2」「iPadOS 15.0.2」を正式公開

 米Appleは10月11日(現地時間)、「iOS 15.0.2」および「iPadOS 15.0.2」を正式リリースした。不具合の修正に加え、脆弱性に対処したセキュリティアップデートとなっている。

 「iOS 15.0.2」で修正された問題は、以下の通り。

  • 写真を保存したスレッドまたはメッセージを削除すると、“メッセージ”からライブラリに保存された写真が削除される可能性がある問題
  • MagSafe対応iPhoneレザーウォレットが“探す”に接続されないことがある問題
  • AirTagが“探す”の“持ち物を探す”タブに表示されないことがある問題
  • CarPlayで、再生中にオーディオAppを開けないことや接続を解除できないことがある問題
  • FinderまたはiTunesを使用してデバイスの復元やアップデートを実行するとiPhone 13モデルで失敗することがある問題

 一方、「iPadOS 15.0.2」では以下の問題が改善されている。

  • 写真を保存したスレッドまたはメッセージを削除すると、“メッセージ”からライブラリに保存された写真が削除される可能性がある問題(iOSと共通)
  • AirTagが“探す”の“持ち物を探す”タブに表示されないことがある問題(iOSと共通)
  • 日本語配列の外部キーボードに誤って英語(US)配列が使用されることがある問題
  • FinderまたはiTunesを使用してデバイスの復元やアップデートを実行するとiPad mini(第6世代)で失敗することがある問題

 セキュリティ関連では、「IOMobileFrameBuffer」におけるメモリ破壊の脆弱性(CVE-2021-30883)が対処された。最悪の場合、アプリケーションがカーネルの権限で任意のコードを実行できて可能性がある。この脆弱性はすでに悪用の報告があるゼロデイ脆弱性で、一刻も早い対応が必要だ。

 「iOS 15」は「iPhone 6s」以降、「iPhone SE」第1世代以降、「iPod touch」第7世代以降で利用可能。アップデートは自動更新機能により無償で提供されるが、「設定」アプリの[一般]-[ソフトウェア・アップデート]セクションから手動でアップデートすることもできる。

 一方、「iPadOS 15」の対応デバイスは、「iPad Pro」(すべてのモデル)、「iPad」第5世代以降、「iPad mini 4」以降、「iPad Air 2」以降。「iOS」と同じく、「設定」アプリから無償でアップデートできる。