「Windows 10 November 2021 Update」（バージョン 21H2）が完成 ～ISOイメージが公開

公式ブログ「Windows Insider Blog」のリリース

　米Microsoftは10月21日（現地時間）、Windows 10の次期機能リリース「Windows 10 November 2021 Update」（バージョン 21H2）の公開準備が整ったと発表した。完成ビルドはBuild 19044.1288で、ISOイメージファイルとして同社のWebサイトで無償提供されている（BetaまたはPreview Releaseチャネル。ダウンロードの際は「Microsoft アカウント」が必要）。

完成ビルドはBuild 19044.1288。ISOイメージファイルが入手可能

　また、「Windows Insiders Program」のRelease Previewチャネルの参加ユーザーであれば「Seeker」エクスペリエンスでアップグレードすることも可能。「Windows Update」に「バージョン 21H2」へのアップグレードを案内する画面が追加されているはずなので、［ダウンロードしてインストール］ボタンを押すとよい。「バージョン 21H2」はそれまでのバージョンとOSのコアを共有しており、アップグレードの処理は新機能を「イネーブルメント パッケージ」と呼ばれる小さなパッチで有効化するだけだ。そのため、アップグレードにかかる時間は月例のセキュリティアップデートと同等の短時間で済むはずだ。

「Seeker」エクスペリエンスによるアップグレード。ユーザーがボタンを押さない限り、勝手にアップグレードされることはない

　ちなみに、「Windows 10 バージョン 21H2」には以下の新機能が追加される。

• Wi-Fiセキュリティを強化するWPA3 H2E規格
• Windows Hello for Businessに簡素化されたパスワードレスのデプロイメントモデルを追加
• Windows Subsystem for Linux（WSL）およびAzure IoT Edge for Linux on Windows（EFLOW）でGPUコンピューティングを正式にサポート。機械学習を始めとするワークフローに対応

　ただし、クラウド信頼（cloud trust）と呼ばれる「Windows Hello for Business」の新しい展開方法については現在も開発中で、今後の月例アップデートで提供されるとのこと。