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NVIDIA、GPUディスプレイドライバーの脆弱性を3件解決

「Marvel’s Guardians of the Galaxy」「Age of Empires IV」などの最新タイトルにも対応

「GeForce Game Ready」ドライバーv496.49

 米NVIDIAは10月26日(現地時間)、同社製GPUのディスプレイドライバーに脆弱性が存在すると発表した。

 同社が公開したセキュリティ情報によると、今回修正された脆弱性はCVE番号ベースで3件(括弧内は「CVSS v3.1」の基本値)。GeForce、NVIDIA RTX/Quadro、NVS、Teslaなどの製品に対し、修正版のドライバーがリリースされている。

  • CVE-2021-1115:Windows版でカーネルモードレイヤー(nvlddmkm.sys)のプライベートI/Oコントロールハンドラーにnullポインター逆参照の問題(6.5)
  • CVE-2021-1116:Windows版でカーネルモードレイヤー(nvlddmkm.sys)にポインター逆参照の問題。システムをクラッシュさせられる(5.5)
  • CVE-2021-1117:Windows版でカーネルモードレイヤー(nvlddmkm.sys)の「DxgkDdiEscape」ハンドラーに入力検証が不十分な問題(4.7)

 GeForceの場合、R495のドライバーはv496.49へ、R470のドライバーはv472.39へ更新する必要がある。「GeForce Game Ready」ドライバーv496.49では、本日リリースのアクションアドベンチャー「Marvel’s Guardians of the Galaxy」がサポートされており、「NVIDIA DLSS」によりパフォーマンスを2倍にまで引き上げられるとのこと。「Age of Empires IV」などの最新タイトルにも対応している。

 最新版のドライバーは現在、同社のWebサイトから無償で入手可能。同社が提供するユーティリティ「GeForce Experience」を利用してアップデートすることもできる。NVIDIA VGPUソフトウェアに対するセキュリティアップデートも提供されているので、利用中の場合は注意したい。