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「GeForce Experience」のユーザー認証に脆弱性 ~修正版v3.24.0.126がリリース

設定画面には[イメージスケーリング]セクションが追加

「GeForce Experience」v3.24.0.126

 米NVIDIAは12月21日(現地時間)、同社製GPUユーザー向けに無償提供しているユーティリティアプリ「GeForce Experience」に脆弱性が存在すると発表した。

 同社が公開したセキュリティ情報によると、修正された脆弱性はCVE番号ベースで1件。ユーザー認証の処理に問題があり、「GameStream」が同一デバイス上のユーザーに対して個別のユーザーアクセスコントロールを正しく適用しないため、特権昇格、情報漏洩、データの改竄およびサービス拒否(DoS)に悪用される可能性がある(CVE-2021-23175)深刻度はCVSS v3の基本値で「8.2」と評価されている。

 なお、「GeForce Experience」は「Apache Log4j」の脆弱性の影響は受けないとのこと。

 同社はWindows版「GeForce Experience」のユーザーに対し、v3.24.0.126へのアップデートを呼び掛けている。対応OSは64bit版のWindows 7以降で、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。すでにインストール済みの場合は自動でアップデートされる。

すでにインストール済みの場合は自動でアップデートされる。

 「GeForce Experience 3.24.0.126」では、設定画面に[イメージスケーリング]セクションを追加。「NVIDIA DLSS」に対応していないゲームやGPUでもレンダリング解像度とシャープネスを指定して、フレームレートを向上させられるようになった。ゲームのプレイ中に[Alt]+[F3]キーを押すことで、鮮明度レベルをリアルタイムで調整することもできる。

設定画面に[イメージスケーリング]セクションを追加

 ただし、この設定はGPUドライバーを最新版にしないと現れないので注意したい。

 また、「Dynamic Super Resolution」(DSR)や「Image Sharpening」な、同社の解像度スケーリング技術を用いたスクリーンショットキャプチャーにも対応。[Alt]+[F1]キーを押すだけで、アップスケールまたはダウンスケールされたあとの画像をキャプチャーできるようになった。