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無償の「すごいIPv6本」に第2版、488ページの「超凄いIPv6本」になってもまだ無償
著者はブログ「Geekなぺーじ」でお馴染みの小川晃通氏
2021年12月21日 10:12
IPv6を解説した書籍『プロフェッショナルIPv6』(「すごいIPv6本」)の第2版(「超凄いIPv6本」)が、12月20日に公開された。初版と同様、無償でも提供される。
『プロフェッショナルIPv6』は、2018年に出版されたIPv6の解説書。「マクアケ」で実施されたクラウドファンディング企画に寄せられた資金で執筆された。著者はブログ「Geekなぺーじ」で知られる小川晃通氏。IPv6を網羅的に解説した専門的な書籍が無償でも提供されたことで大きな話題を呼んだ。
第2版では、書籍の冒頭を飾る第1部を「インターネットとIPv6の概要」へ改め、IPv6を理解するうえで必要となるTCP/IP関連の前提知識とIPv6の概要がまとめて解説されるようになった。初版に欠けていた「IPv6の全体像を俯瞰するような内容」を盛り込み、入門者に配慮したという。
また、それ以外にも説明が足りていないと思われる部分が補強されているとのこと。氏は初版発行以降、「YouTube」チャンネルでIPv6関連情報の発信しているが、その過程で説明が不足していると感じた部分が加筆されている。初版がでたあとに改訂されたIPv6関連のRFCの内容も盛り込まれている。
無償版の『プロフェッショナルIPv6』第2版は、「BOOTH」の販売ページや窓の杜ライブラリから入手可能。著者を直接支援したい場合は、「BOOTH」で同じ内容の書籍を購入することもできる。ライセンスはクリエイティブコモンズライセンス(BY-NC-SA)で、私的利用でのコピーは自由。書籍に含まれる文章や図を学校・企業の研修目的などでて複製したい場合も、とくに申請の必要はない。
書籍版(B5判)は現在予約中で、2022年1月12日以降の順次発送を予定している(電子版の購入はすでに可能)。価格は5,500円(税込み)で、ページ数は初版の456から488へと増えている。