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フリーの画像編集ソフト「GIMP 2.10.30」が公開 ~Photoshopファイルのサポートを改善

Windows版でカラープロファイルを利用している場合はぜひアップデート

「GIMP」v2.10.30

 フリーの画像編集ソフト「GIMP」の最新安定版v2.10.30が、12月21日に公開された。次期メジャーバージョン「GIMP 3.0」の開発に注力しているため新機能はそれほど多くないが、さまざまな改善が施されている。

 まず、ファイルフォーマット対応が強化された。とくに「Photoshop」のファイル形式であるPSDでは、今まで読み込めなかったイレギュラーなケースにも対応し、読み込めるファイルの幅が広がった。また、AVIFの書き出しではAOM(AV1の開発元)のエンコーダーが優先されるようになった。

 さらに、OSの進化に合わせたアップデートも行われている。

 たとえばWindows版では、モニターのプロファイルを取得するAPIが、古い「GetICMProfile()」から、比較的新しい「WcsGetDefaultColorProfile()」へ変更された。これにより、Windows 11でモニターの既定プロファイルを取得できない問題が解決されたほか、それ以前のバージョンでもマルチモニター環境でモニターごとに異なるプロファイルで表示できるようになるなどの恩恵があるという。

 そのほかにも、メタデータのサポートなどが改善されているとのこと。

 「GIMP」は、オープンソースの画像編集・処理ソフト。Windows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在同プロジェクトの公式サイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7以降に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「GIMP for Windows」
【著作権者】
Spencer Kimball、Peter Mattis and the GIMP Development Team
【対応OS】
Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
2.10.30(21/12/21)