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「Firefox 96」がリリース ~「Cookie Policy: Same-Site=lax」をデフォルト有効化
18件の脆弱性にも対処
2022年1月12日 10:00
Mozillaは1月11日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v96.0を正式公開した。今年最初のメジャーバージョンアップとなる「Firefox 96」だが、比較的小幅な変更にとどまっている。
「Firefox 96」ではメインスレッドの負荷が大幅に削減されたほか、ノイズ抑制や音声レベルの自動調整が改善された。エコーキャンセラーも強化されているとのことで、オンラインミーティングなどで効果を実感できそうだ。
また、セキュリティ強化の一環としてCookieの取り扱いを改善。「Cookie Policy: Same-Site=lax」が初期状態となった(これまではフラグを手動で有効化する必要があったようだ)。この変更は「Safari」を除く主要ブラウザーでも実施されており、クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)攻撃の脅威低減が期待される。
なお、本バージョンでは18件の脆弱性修正も行われているので注意。深刻度の内訳はMozillaの基準で上から2番目の「High」が9件、上から3番目の「Moderate」が6件(うち1件はAndroid版にのみ影響)、最低の「Low」が3件。任意コードの実行につながる可能性のある欠陥も含まれており、できるだけ早いアップデートが望ましい。
デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。