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「Firefox」で突如Webサイトが開けなくなる現象が発生中【1月14日更新】

HTTP3接続に問題か

「Firefox 96.0」と2022年1月のWindows更新プログラムの組み合わせで問題か

 Windows環境の「Firefox」で突如パフォーマンスが著しく低下したり、Webサイトが開けなくなる問題が発生しているようだ。

 この現象が発生する条件はまだ判明していないが、「Twitter」などで報告されている情報を総合すると、先日リリースされたばかりの「Firefox 96.0」2022年1月のWindowsセキュリティ更新プログラムの組み合わせで生じている疑いがある。ただし、Windows環境以外でも発生するとの報告もあり、今後の調査が待たれる。

[1月13日19時30分追記] その後の調査で、「Firefox」のプラットフォーム・バージョンに関わらず発生することが明らかになった。「Windows Update」は無関係のようで、現在はHTTP3接続に関するトラブルとみられている。

 対策としては、HTTP3接続を一時的に無効化する方法が案内されている。まずアドレスバーに「about:config」と入力して、[高度な設定]画面にアクセスする。

アドレスバーに「about:config」と入力して、[高度な設定]画面にアクセス

 次に、「network.http.http3.enabeld」というフラグを無効(false)に切り替える。検索ボックスに「http3」などと入力してフィルタリングすればよい。設定はこれで完了だが、念のため「Firefox」を再起動しておくとよいだろう。

[高度な設定]画面
「network.http.http3.enabeld」というフラグを無効(false)に切り替える

 よくわからない場合は、「Firefox」以外のWebブラウザーを利用することをお勧めする。

 なお、「Firefox」のテレメトリ機能を無効化することでも本現象を回避できるとする見方もあるが、根本原因はHTTP3接続にある。他のWebサービスでも問題が発生する可能性を考えれば、HTTP3接続の無効化を選ぶべきだろう。

[1月14日10時30分追記] Mozillaによると、今回の不具合の引き金となったクラウドプロバイダーの設定変更が無効化され、問題は無事解決されたとのこと。まだ正常化しない場合は、「Firefox」をリスタートしてほしいとしている。