「Chrome OS」の長期サポート版は3月から ～先行提供中の候補版にセキュリティアップデート

公式ブログ「Chrome Releases」

　米Googleは2月3日（現地時間）、「Chrome OS」のLTS（長期サポート）候補版「LTC 96」がv96.0.4664.180へとアップデートされ、ほとんどのChromebookで利用できるようになったと発表した。脆弱性を多数修正したセキュリティアップデートとなっている。

　「Chrome OS」はセキュリティと安定性、スピードを保つため、4週間ごとにメジャーアップデートされるのが基本だ。しかし、あまりにも頻繁にフルアップデートを強いられると現場への負担が大きいという一部の顧客向けに、更新間隔を長くしたLTS（長期サポート）版を今年の3月から提供する予定だ。LTS版では、OSの機能に関わるようなアップデートは6カ月1回のペースに抑えられる。ただし、小規模なセキュリティアップデートは2週案に1回のペースで行われる。

　今回アップデートされたLTC版は、その先駆けとして提供されるバージョン。LTSの3カ月前に公表され、次期LTS版の機能を先行導入できる。

• Stable（安定版）：4週間に1回のメジャーバージョンアップ。一般のデバイスはこれに該当する
• LTS（長期サポート版）：6カ月ごとのメジャーバージョンアップ。2022年3月から「96 LTS」が提供される。
• LTC（長期サポート候補版）：LTSチャンネルでのメジャーバージョンアップのリリース3カ月前に、LTSの機能を提供

LTC、LTSのリリース間隔

　「LTC 96」v96.0.4664.180では、CVE番号ベースで22件の脆弱性が修正された。なかでも「BindState」における解放後メモリ利用（use-after-free）の脆弱性「CVE-2022-0096」は、深刻度が「Critical」と評価されており、警戒が必要だ。