「Chrome OS 94」が安定版に ～読み上げ機能がより人間らしく自然に

Google、「Chrome OS 94」を安定版としてリリース

　米Googleは11月14日（現地時間）、「Chrome OS 94」を安定版としてリリースした。今回のアップデートでは「Google Chrome 94」相当の機能が利用できるようになり、「常に安全な接続を使用する」（HTTPS-First、Https-Only）モードなどがサポートされた。

　「Chrome OS」独自の新機能としては、アクセシビリティ機能「選択して読み上げ」（Select-to-speak）の強化が挙げられる。読み上げエンジンの改善により、従来よりも本物らしく、自然な声を合成できるようになった。

　「選択して読み上げ」機能を利用するには、まず「設定」アプリの［詳細設定］－［ユーザー補助機能］セクションから［ユーザー補助機能の管理］画面に進み、［「選択して読み上げ」を有効にする］オプションをONする。次に「Chrome」で読み上げたいテキストを選択した状態で、［検索］＋［S］キーを押そう。すると当該部分が紫色の枠線で囲まれ、音声読み上げが始まる。読み上げの際はその部分が青くハイライトされ、枠の下に表示されるツールバーで再生の制御や読み上げ速度の調整が行える。

「設定」アプリの［詳細設定］－［ユーザー補助機能］セクション

［ユーザー補助機能の管理］画面に進み、オプションを有効化

枠の下に表示されるツールバーで再生の制御や読み上げ速度の調整が行える

「選択して読み上げ」機能はある程度のカスタマイズも可能

　もともとは読字障害を抱えるユーザーのための機能だが、健常者にとっても便利な機能だ。

　そのほかにも、「カメラ」アプリでドキュメントのスキャンがサポートされた。アプリをスキャンモードに切り替えて書類を撮影すると、自動でその輪郭を識別し、傾きや明るさを自動で補正することができる。スキャンした書類は写真としてだけではなく、PDF形式でも保存可能だ。

「カメラ」アプリでドキュメントのスキャンがサポート

　「Chrome OS」のアップデートは、「設定」画面の［Chrome OS について］画面から可能。画面右下の［Everything］ボタンを押して「アップデートを確認」を検索するのが簡単だ。