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「Chrome OS 93」が安定版に ~ファイルの仮置き場「トート」がちょっと便利に

Androidアプリのウィンドウ管理も改善

Google、「Chrome OS 93」を安定版としてリリース

 米Googleは9月8日(現地時間)、「Chrome OS 93」を安定版としてリリースした。今回のアップデートの目玉は、「トート」(Tote)の強化だ。

 「トート」は「Chrome OS 89」から導入されている、シェルフ(Windowsのタスクバーに相当)右側の待機場で、ダウンロードしたファイルや撮影したスクリーンショットが一時的に格納される。このトートを利用すれば、わざわざ「ファイル」アプリを開かなくても、ワンタップですばやくコンテンツにアクセスできるというわけだ。よく使うダウンロードファイルをピン止めする機能も備えているので、ちょっとしたファイルの仮置き場としても役立つ。

ダウンロードしたファイルや撮影したスクリーンショットが一時的に格納される「トート」(Tote)

 「Chrome OS 93」では、このトートにスキャナーで取り込まれたコンテンツが格納されるようになった。Chromebookでは対応のスキャナーと「スキャン」アプリを用いて、書類のスキャンが可能だ。

 そのほかにも、Androidアプリのウィンドウ管理が改善。「Android 11」が動作しているChromebookであれば、モバイルデバイス向けに開発されたAndroidアプリをChromebookで起動すると、Chrome OSで指定された向きで起動するようになった。マウスカーソルをアプリの上に移動させると、事前に定義されたスマートフォンとタブレットのサイズに合わせたシンプルなウィンドウリサイズUIが現れ、アプリのサイズを好みのレイアウトに素早く切り替えられる。

 「Chrome OS」のアップデートは、「設定」画面の[Chrome OS について]画面から可能。画面右下の[Everything]ボタンを押して「アップデートを確認」を検索するのが簡単だ。