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Androidにセキュリティアップデート ~ユーザー操作なしに悪用できるリモート特権昇格の脆弱性

最大深刻度は「Critical」

Androidにセキュリティアップデート

 米Googleは2月7日(現地時間)、Android OSの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表された脆弱性の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用しておきたい。

セキュリティ更新プログラムレベル「2022-02-01」

 Android OSのセキュリティ更新プログラムには「2022-02-01」と「2022-02-05」という2つのセキュリティレベルがあり、「2022-02-01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセットとなっている。対応に時間がかかる問題を後回しにして、迅速にユーザーへアップデートを提供できるように配慮したものだ。

 「2022-02-01」は以前に修正された問題に加え、新たにフレームワークで5件、メディアフレームワークで4件、システムで6件の脆弱性が修正された。なかでもシステムにおける特権昇格(EoP)の問題はリモートから・ユーザーの操作なしで悪用が可能で、深刻度が最大の「Critical」と評価されている。

 なお、フレームワークの脆弱性のうち2件は「GooglePlay」システムのアップデート経由でも配信されるとのこと。

セキュリティ更新プログラムレベル「2022-02-05」

 「2022-02-05」はすべての問題に対処した完全版で、「2022-02-01」での修正に加えてシステムで1件、Amlogicのコンポーネントで1件、MediaTekのコンポーネントで5件、Unisocのコンポーネントで3件、Qualcommのコンポーネントで5件の脆弱性が解決されている。最大深刻度は「Hight」。

 また、Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも「Critical」と評価された脆弱性1件を含む多くの問題が修正されている。