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「Windows 10 バージョン 20H2」のサービス終了まであと3カ月 ~Microsoftが注意喚起

企業向けエディションなどで残る「バージョン 1909」も終了。後継バージョンへの移行を

「Windows 10 バージョン 20H2」のサポートが12月14日で終了

 「バージョン 20H2」の「Windows 10」は、今年5月10日(米国時間、以下同)にサービス終了を迎える。米Microsoftは2月11日、公式ドキュメントサイトに告知ページを設置した。

 「Windows 10 バージョン 20H2」(October 2020 Update)は、2020年10月にリリースされたバージョン。Windows 10の各バージョンはリリースされてから18カ月サポートされるのが基本で、以下のバージョンは今年5月にサービス終了となる。

  • Windows 10 Home バージョン 20H2
  • Windows 10 Pro バージョン 20H2
  • Windows 10 Pro Education バージョン 20H2
  • Windows 10 Pro for Workstations バージョン 20H2

 ただし、Enterprise/Educationに関しては2023年5月9日までサービスが継続される。

 サービス終了後のバージョンには、セキュリティ更新プログラムが供給されない。引き続きサポートを受けるためには、「バージョン 21H2」をはじめとする後継バージョンへの移行が必要だ。

 「バージョン 2004」以降のWindows 10バージョンはOSのコアが共通で、「イネーブルメント パッケージ」と呼ばれる小さなパッチで差分機能を切り替える仕組みになっている。そのため、アップグレードにかかる時間は毎月のセキュリティアップデートと同等の短い時間で行え、負担は少ない。既知の問題もほぼ解消されているので、その点もあまり心配しなくてよい。今後の機能更新プログラムは年に1回ペースとなるので、アップグレードの負担はさらに減るだろう。

 なお、以下のバージョンに関しても5月10日でのサービス終了がアナウンスされているので注意したい。これらのバージョンには通常より長い30カ月のサービス期間が設けられていたが、それが満了する。

  • Windows 10 Enterprise バージョン 1909
  • Windows 10 Education バージョン 1909
  • Windows 10 IoT Enterprise バージョン 1909