やじうまの杜

「Windows 10 October 2020 Update」で確認されている問題まとめ ~手動更新の場合は注意を【11月18日追記】

Windows ServerでKerberos認証に発生する問題は一部バージョンで解決

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Windowsのリリース情報ページ

 「Windows 10 October 2020 Update(バージョン 20H2)」が一般リリースされました。早速試してみたいというユーザーもいるかと思いますが、心配になるのはアップグレード絡みの不具合ですよね。「October 2020 Update」に関する不具合は、以下のドキュメントにまとめられています。

 今のところ4件挙げられていますが、うち1件は不具合というよりもドライバー検証の強化に伴う影響へ注意を促すもので、実質は3件。「May 2020 Update」と「October 2020 Update」は“イネーブルメント パッケージ”と呼ばれる小さなパッチで機能のON/OFFを行っているだけなので、既知の問題は「May 2020 Update」で確認されている不具合と共通です。

  • 【11月18日追記】:1件の問題で一部解決
  • 【11月17日追記】:1件の問題を追加
  • 【11月9日追記】:1件の緩和策のある問題を追加
  • 【11月6日追記】:1件の問題と1件の緩和策のある問題を追加


「Conexant ISST」オーディオドライバーのアップデートトラブル(調査中)

 「Conexant ISST」オーディオドライバーを搭載したデバイスで「Windows 10 バージョン2004」の更新中・更新後にエラーや問題が発生する可能性がある。「デバイス マネージャー」の“サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー”の下に「Conexant ISST Audio」または「Conexant HDAudio Driver」という名前のデバイスがある場合は注意。ファイル名が“uci64a96.dll”から“uci64a231.dll”までで、ファイルバージョンが7.231.3.0よりも低いものは問題の影響を受ける可能性がある。

 この問題の影響を受けるドライバーを搭載したWindows 10 デバイスには「October 2020 Update」の供給を一時停止する措置が取られている。問題を解決するまでは手動でのアップグレードは推奨されない。


特定の「Conexant」オーディオドライバーのアップデートトラブル(調査中)

 「Conexant」または「Synaptics」オーディオドライバーを搭載したデバイスがブルースクリーンエラーで停止することがある。「デバイス マネージャー」の“サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー”の下に「Conexant HDAudio Driver」というデバイスがあり、ファイル名が“chdrt64.sys”または“chdrt32.sys”で、ファイルバージョンが“8.65.47.53”、“8.65.56.51”、または“8.66.0.0”から“8.66.89.00”になっているものが該当する。

 この問題の影響を受けるドライバーを搭載したWindows 10 デバイスには「October 2020 Update」の供給を一時停止する措置が取られている。問題を解決するまでは手動でのアップグレードは推奨されない。


日本語・中国語の「Microsoft IME」でさまざまな問題(緩和策あり)

 「October 2020 Update」で日本語・中国語の「Microsoft IME」を利用する際、入力に問題が発生したり、予期しない結果が表示されたり、テキストを入力できない場合があるという。影響を受けるのはクライアントOS「Windows 10 バージョン 2004」以降とサーバーOS「Windows Server バージョン2004」以降のみ。他のバージョンには影響しない。

 同社は回避策として、一時的に「Microsoft IME」を以前のバージョンに戻す方法を案内している。

タスクトレイのIMEアイコンを右クリックし、[設定]メニューを選択
「設定」アプリが開いたら、[全般]セクションへ進む
[全般]セクションを下の方へスクロールし、“互換性”の欄にあるオプションを有効化

 そのほかにも、このリストに載っていないけれど「May 2020 Update」で確認されている問題として、以下の2つがあります。これらも「October 2020 Update」に影響すると思われるので、アップグレードの際は注意が必要となるでしょう。


「Windows 10」をアップグレードする際、システム・ユーザー証明書が失われる問題(緩和策あり)【11月6日追加】

 「Windows 10」をアップグレードすると特定条件下でシステム証明書とユーザー証明書が失われる。この問題が発生するのは、2020年9月16日以降にリリースされた最新の累積的更新プログラム(LCU)をインストール済みの「Windows 10 バージョン 1809」以降に対し、2020年10月13日以降にリリースされたLCUが統合されていないメディア、またはインストールソースを利用して後継バージョンへのアップグレードを行った環境。

 問題が発生してしまった場合は、以前のバージョンのWindowsへロールバックすることで解決できる。


Thunderbolt NVMe SSDを接続するとブルースクリーン(BSoD)エラー(調査中)【11月6日追加】

 Thunderbolt NVMe SSDを接続するとブルースクリーン(BSoD)が発生し、以下のエラーメッセージが表示される場合がある。

DRIVER_VERIFIER_DMA_VIOLATION (e6) An illegal DMA operation was attempted by a driver being verified

 MicrosoftとIntelはは現在解決に取り組んでおり、近日中にアップデートを提供するとしている。


ユーザーを一覧表示するダイアログウィンドウを操作するとエラーが発生する問題(緩和策あり)【11月9日追加】

 ユーザーを一覧表示するダイアログウィンドウを操作すると「LSASS.exe」でエラーが発生し、“1分後にPCが自動的に再起動します”というメッセージが表示されることがある。「Windows 10 バージョン 2004」にも影響する模様。Microsoftは現在解決に取り組んでおり、近日中にアップデートを提供するとのこと。

 この問題は“Administrator”や“Guest”といったローカルの組み込みアカウントの名前を変更して運用しているデバイスにのみ影響する。問題が発生してしまった場合は、以前のバージョンのWindowsへロールバックすることで解決できる。


Windows ServerでKerberos認証に発生する問題(一部バージョンで解決)【11月18日更新】

 2020年11月の月例更新を適用した「Windows Server」でKerberos認証に問題が発生する。具体的にどんな問題が発生するかは、レジストリ項目“PerformTicketSignature”の値によって以下のように異なる。

  • 0:スケジュールされたタスクやクラスタリング、業務系アプリケーションのサービスなど、“Service for User(S4U)”を利用する場合に認証の問題が発生する可能性がある
  • 1(既定):KerberosでWindowsドメインに認証しているWindows以外のクライアントに認証の問題が発生する可能性がある。ドメイン環境にパッチが適用されていないドメインコントローラー(DC)が含まれていたり、「Windows Server 2008 R2 SP1」「Windows Server 2008 SP2」が含まれている場合に影響するようだ。
  • 2:すべてのDCが更新されていない場合に特定のタイプの非準拠Kerberosチケットを明示的に拒否するエンフォースメントモード。「Windows Server 2008 R2 SP1」「Windows Server 2008 SP2」を実行しているDCが含まれている場合は推奨されていない

 この問題が影響するプラットフォームは以下の環境となっているが、エンタープライズ環境でなければ問題はない。

  • Windows Server、バージョン20H2
  • Windows Server、バージョン2004
  • Windows Server、バージョン1909
  • Windows Server、バージョン1903
  • Windows Server、バージョン1809
  • Windows Server 2019
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2012 R2
  • Windows Server 2012