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「Windows 10 バージョン 20H2」の配信が新フェイズ、サポート終了間近の端末の多くが自動更新の対象に

機械学習を活用しながらトラブルが起こらないように慎重に配信範囲を拡大

Microsoft、「Windows 10 October 2020 Update(バージョン 20H2)」のロールアウトを新しいフェイズへと移行

 米Microsoftは3月3日(現地時間、以下同)、「Windows 10 October 2020 Update(バージョン 20H2)」のロールアウトを新しいフェイズへと移行させたと発表した。2月23日の段階で、サポートの終了が近づいているデバイスを中心に「バージョン 20H2」への自動更新を行う対象を増やしているという。

 同社は機械学習(ML)ベースのトレーニングに基づき、「バージョン 20H2」の提供範囲を慎重にコントロールしている。アップグレードに際し互換性問題が確認されると、それはすぐさまロールアウトプロセスに反映され、類似したハードウェア・ソフトウェア構成の環境には「バージョン 20H2」が配信されないようにブロック措置がとられる。

 また、「バージョン 20H2」が利用可能になった環境でもOSが勝手にアップグレードされてしまうことはない。OSのアップグレーが可能となるのは、「設定」アプリの[更新とセキュリティ]-[Windows Update]セクションで[更新プログラムのチェック]を自分で押したユーザー(Seeker)のみ。[ダウンロードしてインストール]をクリックしない限りダウンロードとインストールは始まらない。

 しかし、サポートの終了が近づいている古い「Windows 10」バージョンはこの限りではない。機械学習ベースのプロセスを活用してフィードバックの収集と問題の早期検出を行いながら、慎重に自動更新の対象が拡大されていく見込みだ。更新に関わるトラブルの大半はすでに解決されているため、安全にアップデートできるはずだが、念のためデータのバックアップなどを行い、自動更新に備えることをお勧めする。