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「Windows 10 バージョン 2004/20H2」に残された最後の非互換性問題が解決

Synaptics/Conexantのオーディオドライバーの一部バージョンでOS更新時にブルースクリーンエラー

「Windows message center」における発表

 米Microsoftは5月7日(現地時間)、「Windows 10 バージョン 2004/20H2」との非互換性が確認されていた一部のオーディオドライバーで実施中のセーフガードホールドを解除したと発表した。アップグレードに関する既知の問題は、少なくとも同社が公表している分に関してはすべて解消されたことになる。

 この問題は「Conexant HDAudio Driver」や「Conexant ISST Audio」の一部バージョンで確認されており、OSのアップグレード中やアップグレード後にシステムがブルースクリーンエラー(BSoD)で停止する可能性があるとして、当該ドライバーを搭載する環境では「バージョン 2004」の公開当初から機能更新プログラムの提供を一時的に停止する措置(セーフガードホールド)がとられていた。同社とSynapticsは今年に入って回避策を案内していたが、完全な解決には約1年を要した。

 この問題が原因でOSのアップグレードがロールバックされてしまう場合、再度アップグレードを試みることで解決されるだろう。「Windows 10 バージョン 1909」のサービス終了日である5月11日が迫るなか、最後の非互換性問題が解決されたのは朗報といえる。