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2020年11月の月例更新を適用した「Windows Server」でKerberos認証に問題
脆弱性“CVE-2020-17049”に関する修正が原因
2020年11月16日 13:25
米Microsoftは11月14日(現地時間)、2020年11月の月例更新を適用した「Windows Server」で新たな問題が発生していることを明らかにした。脆弱性“CVE-2020-17049”に関する修正が原因で、Kerberos認証に問題が発生する可能性があるという。
具体的にどんな問題が発生するかは、レジストリ項目“PerformTicketSignature”の値によって異なる。
- 0:スケジュールされたタスクやクラスタリング、業務系アプリケーションのサービスなど、“Service for User(S4U)”を利用する場合に認証の問題が発生する可能性がある
- 1(既定):KerberosでWindowsドメインに認証しているWindows以外のクライアントに認証の問題が発生する可能性がある。ドメイン環境にパッチが適用されていないドメインコントローラー(DC)が含まれていたり、「Windows Server 2008 R2 SP1」「Windows Server 2008 SP2」が含まれている場合に影響するようだ。
- 2:すべてのDCが更新されていない場合に特定のタイプの非準拠Kerberosチケットを明示的に拒否するエンフォースメントモード。「Windows Server 2008 R2 SP1」「Windows Server 2008 SP2」を実行しているDCが含まれている場合は推奨されていない
なお、この問題が影響するプラットフォームは以下の環境となっている。エンタープライズ環境でなければ問題はない。
- Windows Server、バージョン20H2
- Windows Server、バージョン2004
- Windows Server、バージョン1909
- Windows Server、バージョン1903
- Windows Server、バージョン1809
- Windows Server 2019
- Windows Server 2016
- Windows Server 2012 R2
- Windows Server 2012
同社は現在、解決に向けて取り組んでおり、詳細がわかり次第状況を提供するとしている。