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「Windows 10 バージョン 2004/20H2」に新たな問題、セーフガードホールドが適用中

“Administrator”や“Guest”といった組み込みアカウントをリネームしている場合に注意

「Windows 10 バージョン 2004/20H2」に新たな問題、セーフガードホールドが適用中

 米Microsoftは11月5日(現地時間)、「Windows 10 バージョン 20H2」へアップグレードした環境で新たな問題が発生していることを明らかにした。ユーザーを一覧表示するダイアログウィンドウを操作すると「LSASS.exe」でエラーが発生し、“1分後にPCが自動的に再起動します”というメッセージが表示されることがあるという。「Windows 10 バージョン 2004」の既知の問題には記載されていないが、サポートドキュメント「KB4592802」によると「バージョン 2004」にも影響するようだ。

 この問題は“Administrator”や“Guest”といったローカルの組み込みアカウントの名前を変更して運用しているデバイスにのみ影響する。そのため、一般的なユーザーが遭遇することはあまりないだろう。

 Microsoftは緩和策としてOSを以前のバージョンに戻す方法を案内しているが、このロールバック機能を利用できるのは、多くの場合アップグレード後の10日から30日までだ。アップグレード後にロールバックが可能な日数(以前のOSの保存期間)は“DISM /Online /Set-OSUninstallWindow /Value: ”コマンドで設定できるが、すでに保存期間が過ぎてしまっている場合には役に立たない。

 同社は現在解決に取り組んでおり、近日中にアップデートを提供するとのこと。当面の対策として、影響を受けると想定されるデバイスに対しセーフガードホールドを適用し、当該バージョンへアップグレードされないよう対処している。セーフガードが解除されるまでは、[今すぐ更新]ボタンやメディア作成ツールを利用して手動でアップグレードしないように注意したい。