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「Windows 10 バージョン 1903」以降に「Windows サンドボックス」などが開けない不具合
「Windows Defender Application Guard(WDAG)」にも影響
2020年7月28日 08:00
米Microsoftは7月24日(現地時間)、「Windows Defender Application Guard」または「Windows サンドボックス」がエラーで開けなくなる不具合があることを明らかにした。現在、解決に取り組んでおり、近日中にアップデートを提供するとしている。
「Windows Defender Application Guard(WDAG)」は、信頼できないWebサイトを安全に開くためのエンタープライズ(法人)向けセキュリティ機能。WebブラウザーをOSから隔離された仮想環境で開くことで、万が一Webブラウザーが乗っ取られても影響がシステム全体に及ばないようにするものだ。「Microsoft Edge」だけでなく、「Google Chrome」や「Firefox」でも利用できる。
一方、「Windows サンドボックス(Windows Sandbox)」は「Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903)」以降に搭載されている仮想化機能。出所の怪しいソフトや疑わしいアプリを試すための実験環境として便利だ。
同社によると、これらのサンドボックス機能を実行しようとすると、“ERROR_VSMB_SAVED_STATE_FILE_NOT_FOUND(0xC0370400)”や“E_PATHNOTFOUND (0x80070003)”といったエラーメッセージが表示され、起動できないことがあるという。影響するOSは以下の通り。
- Windows 10 Pro バージョン 1903
- Windows 10 Enterprise バージョン 1903
- Windows 10 Pro バージョン 1909
- Windows 10 Enterprise バージョン 1909
- Windows 10 Pro バージョン 2004
- Windows 10 Enterprise バージョン 2004
同社は回避策として、デバイスの再起動を案内している。