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紙とデジタルを融合したMicrosoft Garageのノートアプリ「Journal」が誕生一周年

フォルダー機能の追加でお祝い

フォルダー機能をサポートした新バージョンがリリース

 米Microsoftは2月17日(現地時間)、「Microsoft Garage」のアイデアノートアプリ「Journal」がリリースから一周年を迎えたことを発表した。これを記念して、フォルダー機能をサポートした新バージョンがリリースされている。

 「Journal」は、自由な発想を製品として具体化するMicrosoftの社内プロジェクト「Garage」で開発されたデジタルノートアプリ。「Microsoft Garage」で有名な成果としてはキーボード・マウス共有ソフト「Mouse Without Borders」音声入力を行うOfficeアドイン「Dictate」「PowerPoint」のプレゼンを通訳・翻訳する「Presentation Translator」などがある。

 「Journal」の特徴は「紙のノート」を再現する一方で、デジタルの利便性を巧みに融合させている点にある。キャンバスはデジタルノートで一般的な無限スクロールではなく、あえて紙のノートと同じ「ページ」単位で管理されており、触覚信号に対応する「Surface Slim Pen 2」と組み合わせれば本物のノートとペンのような書き味が得られる。

 ページに手書きされた文字(インク)はAIがテキストデータとして認識してくれる。そのため、あとで探し出すのも簡単だ。さらにテキストへ下線や星印を書き込めば、それが見出しやお気に入りの個所としてマーキングされ、抜き書きの「カード」が自動で作成される。思わず「学生時代にこんなノートがあれば」と感想を漏らしてしまうほどの出来栄えだ。

「ページ」に手書きしたインクをAIがテキストデータに。「Surface Slim Pen 2」ならば書き味もまるで紙とペンのようだ
テキストに下線や星印を書き込めば、それが見出しやお気に入りの個所としてマーキングされ、抜き書きの「カード」が自動で作成される
検索も簡単

 最新版では、ユーザーからもっとも要望の多かった機能の1つであるフォルダーをサポート。複数のジャーナルをまとめて整理できるようになった。フォルダーの移動は、ジャーナル右上の[…]メニューから行える。マウスやペンでドラッグ&ドロップしてもよい。

 そのほかにも、AIの処理が最適化。ほとんどの操作で最大28%ものパフォーマンス向上を果たしたとのこと。とくに低消費電力デバイスでは応答性が向上し、軽快に動作するようになっているという。

 「Journal」は現在、「Microsoft Store」から無償でダウンロード可能。x64/ARM64の「Windows 10 バージョン 1909」以降で利用できる。

ソフトウェア情報

「Journal, a Microsoft Garage project」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10/11(x64/ARM64)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.22047.775.0(22/02/17)