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キーボード・マウス共有ソフト「Mouse Without Borders」がWindows 8/RT/Phoneに対応

タブレット・スマートフォンがまるでタッチパッドのように

「Microsoft Garage Mouse without Borders」v2.1.2.1212

 米Microsoft Corporationは28日(現地時間)、一組のキーボード・マウスで同一ネットワーク内の複数PCを操作可能にするソフト「Microsoft Garage Mouse without Borders」(以下、「Mouse without Borders」)の最新版v2.1.2.1212を公開した。現在、同社のダウンロードセンターから無償でダウンロードできる。

 「Mouse without Borders」は、Microsoftの社内プロジェクト“The Garage”から生まれたソフト。ローカルネットワークを介して複数のマシンを接続し、その“境界”を超えて自由にマウスが移動できるようにするリモートコントロールソフトの一種だ。本ソフトがあれば、わざわざマウス・キーボード切替器を導入せずに済む。

 そのほかにも、キーボード入力やクリップボードの共有、ドラッグ&ドロップによるファイルのコピー、接続したマシンのデスクトップのスクリーンショットを保存・転送する機能などを備える。また、ホットキーで接続中のPCをまとめてログオフさせたり、“All PC”モードに切り替えて同時に操作することも可能。

 最新版となるv2.1.2.1212では、Windows 8での動作が改善されたほか、Windows 8/RT搭載のタブレットPCによるリモートコントロールに対応。Windows Phone端末によるリモートコントロールにも対応しており、タブレット・スマートフォンをタッチパッドのようになぞって、リモートPCのマウスを操作できる。

 タブレット・スマートフォンによるリモートコントロールを行うには、まずホストPC上の「Mouse without Borders」でそれを許可する必要がある。次に、クライアントとなるWindows ストアアプリまたはWindows Phoneアプリをインストールし、ホストPCへ接続する。

ホストPC上の「Mouse without Borders」でタブレット・スマートフォンによるリモートコントロールを許可
ホストPCへ接続するとコードが表示されるので、それをタブレットまたはスマートフォン側で入力

 その際、ホストPCで表示されるコードを接続するデバイス側で入力する必要があるが、日本語のタッチキーボードではこれが入力できない。あらかじめ英語キーボードを追加しておくとよいだろう。接続が完了すれば、リモートコントロールが利用できるようになる。

ホストPCへ接続(Windows Phoneアプリの場合。Windows ストアアプリでの操作もほぼ同様)
ホストPCで表示されたコードを入力
日本語のタッチキーボードは認識されないので、あらかじめ英語のキーボードを追加しておく
まるでタッチパッドのようにスマートフォンでリモートPCが操作できる

ソフトウェア情報

「Microsoft Garage Mouse without Borders」(デスクトップ向け)
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/Server 2012
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.1.2.1212(13/01/28)
「Mouse Without Borders」(Windows ストアアプリ)
【著作権者】
TruongDo
【対応OS】
Windows 8/RT(x86, x64, ARM)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
-
「Mouse Without Borders」(Windows Phone向け)
【著作権者】
TruongDo
【対応OS】
Windows Phone 7.5/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1.0.0(12/01/16)

(柳 英俊)